2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧
1年間、なんとか日々更新を続けることができました。ほとんど内容よりも、 続けることが、自分にとって意味があるという感じで、拙ブログにおつきあいを いただきました皆様には、お退屈さまというところです。 「仙台が親戚」様に、本日もコメントをいただ…
今年は、仕事がそこそこ忙しかったこともあって、本は買うのがやっとで、 あんまり読むことができておりません。ブログの話題を確保するために、 本についてのものとか書評をまとめた本などを手近において、参考にしていま した。今年のおすすめ本ということ…
連日、ことしのおすすめという表題で記していましても、香具師の口上の ようでありまして、いっこうに本題にはいることがありません。日々更新を しております拙ブログも、今年残すところは3日分でありますので、すこしは 今年に読んだ物からおすすめのもの…
この一年間で、どのくらい本屋にいったろうかと思い出そうとしています。 小生の場合は、仕事場の近くに本屋がないせいもありまして、お昼休みにちょっと のぞきにいくということができませんで、ほとんど本屋に立ち寄るのは、週末と なってしまうのでした。…
本日も、これを記すのに「ダカーポ 今年最高の本」をみています。 この本のなかから正月用に購入する本を絞りこみました。正月に読む ことはないでしょうが、この特集のすすめにのっかって購入したものが、 自分の好みにあうといいのですが、どんなものであ…
「ダ・カーポ」特別編集による「今年最高の本」というぴかぴかつるつる雑誌を 手にしていましたら、いまはなき「鳩よ」というマガジンハウスのことを想いだし ました。「ダ・カーポ」は、いかにもおやじむけの雑誌でしたが、「鳩よ」の末期には 「L文学」と…
ことしのおすすめ本といっても、当方があげるものは、拙ブログのどこかで 触れている筈であります。そのうち、自分がメモのようにつけているものを見直して、 なんらかのリストを作成することにいたしましょう。それにしても、今年もブックオフ などで本を買…
ことしのおすすめということでは、新聞の読書欄でも一年のしめで特集をやって います。毎日新聞は12月7日で、朝日は21日です。これは新聞の書評委員が 3冊選んでコメントをするものですが、毎日の委員さんのほうが、趣味があうせいか 気になる本が多く…
かっては、この時期に「リテレール」が、「今年のおすすめ本」についての特集を だしていたのでありました。雑誌「リテレール」が休刊となってからも、別冊のほうは、 数年間は続いてでていたように思います。あれはあれで「読書案内」として貴重なもので あ…
ガリ版印刷というのは、すくなくとも日本ではほとんどすたれてしまった印刷形式で ありますが、電気のないような地域で印刷を行おうとしたら、いまでも一番使われて いる方式ではないかと思われます。 津野海太郎さんの「小さなメディアの必要」という本の表…
本日も津野海太郎さんの「小さなメディアの必要」晶文社の「ガリ版の話」から 話題をいただきです。 「(つづりかた運動という)多元的なコミュニケーションのしくみが成立するため には、ガリ版の普及が不可欠の条件だった。活版印刷には大量の鉛活字や重た…
小生がこどもの頃は、学校にはかならず謄写版印刷をするためのセットがあり ました。ろう引きの原紙、やすり、鉄筆、そしてガリ版印刷機などからなります。 学校で印刷物を作成するというと、ガリ版しか方法はなかったはずで、まずは 鉄筆をもって、やすりの…
本日になって、やっと「本の雑誌」2009年1月号を手にすることが できました。もう大分まえからあちこちのブログで、この号のことが、 話題になっていましたが、東京から遠くはなれて、「本の雑誌」を常備で ならべている書店もないことから、あちこちの…
謄写版印刷のことが頭に浮かんできますと、これとの連想で「小さなメディアの 必要」という津野海太郎さんの著作を手に取りたくなります。ちょうど小生が この本について思い浮かべていたとき、津野海太郎さんと南陀楼綾繁さんの対談を 聞きにいく予習として…
「 最近考えると、印刷に関する私の夢の抱き方は、どうも見当のずれがあった。何から なまで自分一人の手でやりたいと思っても、そうはゆかないことが世の中にはいろいろと あって、印刷もその一つだということに、もっと早く気がつくべきであった。 それよ…
「自分の手近かに、印刷機をおいて、好きなものを好きなように印刷することは、 長い間抱いていて決して消えない夢であるが、バスキンはそれを実現した人のように 見えた。私はそういうことで刺戟を受けると、とりとめないことをいつまでも想い 続けるたちで…
串田孫一さんの特装版についての文章を引用しています。 串田孫一さんの著書で、どのような特装本があるのかわかりませんが、 「特装版を求め、入手するためにはかなりの犠牲を払うのも何とも思わないと いう人たちの気持ちも大変よくわかる。」と記していま…
本日も串田孫一さんの「枯葉の踊り」雪華社から話題をいただきます。 串田孫一さんは、ご自分でも装幀をするかたでありますから、出版社と 意見が合わなくて売らんかなの装幀となった自著については、せっかく できたにも拘らず、まったく愛着がなくなるとの…
季節としては、ちょうどこの時期に見られる光景を串田孫一さんは「枯葉の踊り」と 名付けて、エッセイ集の表題としています。 「 それはもう秋の末というより明るく晴れた冬のはじめのことであった。木々は あらかた葉を落とし、小鳥の囀りもなかったが、私…
塔晶夫さんとは、もちろん中井英夫さんのペンネームであります。日高普さんが 見抜いたように、塔晶夫というペンネームは、最初の「虚無への供物」出版時に 限られています。そうした意味からは、塔晶夫さんは1作しか作品を発表していない ということになっ…
日高普さんの「精神の風通しのために」は全体が5章よりなりたっていて、 1 社会 2 文学 3 映画 4 歴史 5 人物 のような ジャンルになっています。 小生のとって一番縁遠いのは、「宇野弘蔵論」とか、「マルクス主義的批判の 一考察」という文章を所収…
戦後日本の文学エリートたちが集っておこしたのが雑誌「世代」でありまして、 小生は今にいたるまで、現物を手にしたことはないのですが、まさに「ベスト アンド ブライテスト」いうにふさわしいメンバーが集まっていました。 日高普さんは、結局のところ文…
昨日に記した「中村稔」さんがカストリ雑誌に小説を発表していたというのをみたの は、日高普さんの「精神の風通しのために」創樹社 76年刊 であろうと思っており ました。 世代、カストリ雑誌、吉行なんて連想からでありましたが、肝心の本が見つからない…
第二次世界大戦後には、雨後のたけのこのように雑誌が発刊されて、それらは 三号くらいで尻すぼみとなることにより、三合飲むとつぶれるということから、 粗悪な酒「カストリ」にちなんでカストリ雑誌とよばれていました。 戦後雑誌については、熱心な研究家…
大新聞において加藤周一さんの追悼文章をかくというのは、きっと大変名誉なことで あるのでしょうね。ネットでありましたら、いろいろな立場の人が、いろんなことを 書くのでありますが、大新聞の場合でありましたら、編集部がその人にふさわしい方に 依頼す…
加藤周一さんがなくなった12月5日は、モーツアルトの没日だそうです。 この世では著名人でありました加藤周一さんも、あの世では新参ですから すこしは小さくなっているのでしょう。加藤さんのことを尊敬していた湯川 書房の湯川さんは、先生お待ちしてい…
ネットでニュースを見ていましたら、加藤周一さんが5日14時に亡くなったと ありました。いつかこのような日がくるとは思っていたものの、最近まで文章を 発表していただけに、突然の死のように感じてしまいます。 小生にとっては父の世代となりますが、そ…
本日の新聞には、「家畜人ヤプー」の覆面作家 沼正三さんとかかわりがあるのでは ないかといわれている天野哲夫さんが亡くなっていたことが報じられていました。 「家畜人ヤプー」の作者については、いろいろととりざたされているのですが、結局の ところ、…
岩波書店の「図書12月号を見ておりましたら、中野三敏さんの「和本教室」と いう連載に目がいきました。今月は「和本教室」7回目とありますので、これまでも 連載していたのですが、意識して見るのは今回が初めてです。 「今回は、出版史の主だった事項に…
小生のブログで引用したりしているのに、そのことをすっかり忘れているという ことが、よくあります。忘れてもいいためにメモしているのだといい訳をするので ありますが、読んだ片端から、記するやいなや忘れてしまうのでした。 小生は、まだ旧かなで本がた…