2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

本日は大晦日

今年も本日でおしまいとなります。 今年もなんとか拙ブログを続けることができました。今年手にとったもので印象に 残るものは、ほとんどこの場で話題としたように思います。話題としていても未読の ままなんてこともありますが。 順不同で、今年、印象に残…

師走の話題 15

鷲巣力さんの「『加藤周一』という生き方」(筑摩選書)から話題をいただいてます。 加藤周一さんの奥様であった女性は、オーストリア生まれのヒルダ・シュタインメッツ という方ですが、1950年代に出会って、62年に婚姻届を出し、74年頃に離婚をしたと のこ…

師走の話題 14

加藤周一さんが詩歌をつくられた四つの時期とありましたが、そのうちの三つは生活 をともにしていた女性への相聞歌を作っていたのであります。残り一つの時期も生活を ともにするということでは共通であるのですが、相手は妹さんであるとのことです。 鷲巣さ…

師走の話題 13

「加藤が詩歌を詠むのは、この四つの時期にほぼ限定され、この四つの時期を除いて、 詩歌を詠むことはほとんどない。」 「相聞の詩歌を詠むとき」のなかで、鷲巣さんは、このようにいっていっています。 四つの時期というのは、次のようになります 「第一の…

師走の話題 12

鷲巣力さんの「『加藤周一』という生き方」からであります。鷲巣さんが、これまで 発表した文章と未発表の文章を集めたものですが、発表したものとはいっても、これに 収録されている「いかにして『加藤周一』は加藤周一になったか」は、もとはちくま文庫 「…

師走の話題 11

昨日は知人の訃報が伝わってきたのを皮切りとしてさんざんな一日となったよう です。不調でありましたが、夜にこのブログの更新作業をしておりましたが、最後 まできまして保存するのボタンを押した(のはまちがいなしと思いますが)のに、 記録したものが一…

師走の話題 10

今年も残すところ一週間となりました。今年はどういう年であったのかと振り返って おりましたら、知人の訃報が届きました。亡くなる人は時を選びませんので、これから もあるのでしょうか。 朝日新聞12月24日のコラム「甲乙閑話」は、「大正生まれの死、そし…

師走の話題 9

昨日の地元紙の読書欄には、「ほん 今年の三冊 私のお薦め」というのが掲載され ていました。このなかで目についたものであります。 薦めているのは書評委員さんとなる人たちですが、そのなかに地元の大型書店の文芸 担当の女性がいらして、この方があげてい…

師走の話題 8

本日の朝日新聞読書欄は、読書委員おすすめ「今年の3点」でありました。 書評委員の顔写真がいるのかどうかは別にして、このような人が委員さんでありまし たか。 21人の委員が選んだ本のなかで当方が購入してものは、わずかに一冊であります。 一冊でもあ…

師走の話題 7

行きつけの本屋はどんどんと遠くなりです。もともとは徒歩圏内にあったのですが、 そこの書棚はどんどんとさびしくなって、自宅から車で5分ほどにあるそれの支店と なるところが、当方のいきつけの店となりました。 かっては週末に食料の買い出しにいくスー…

師走の話題 6

このところいきつけの本屋に行くことがなくなっていて、これはいかんことと いうのが、昨日の話であります。近所の本屋で本を買おうということをいって いかなくてはいけないようです。(今年は、なんとか新刊をアマゾンで買うこと なしにすますことができま…

師走の話題 5

ことし購入した本のリストをながめていて、新刊本のすくないことにがくぜんと するのでありました。それこそ、いきつけの本屋で文庫本以外の新刊を購入したろうか とはてなです。これからでも遅くないので、いきつけの本屋に足を運ばなくてはいけま せんです…

師走の話題 4 

「本の雑誌」2013年1月号の「読者が選んだベスト1」は、「2012年に読んだ本の中 から刊行年不問で選んだノンジャンルの第一位」とありました。ちなみに昨日に話題 とした「当マイクロホン」は2008年の刊行でありました。 ここにあがっている本で、当方が購…

師走の話題 3

一昨日に「朝日新聞」12月恒例の「今年の回顧」が、まだ掲載となっていないと 記しましたが、新聞を見てみましたら、12月15日夕刊に「放送」から掲載が始まって いました。ここしばらくは朝刊に掲載となっていたように思うのですが、今年は 夕刊に掲載ですか…

師走の話題 2

今年は、ずいぶんと多くの方がなくなりました。先日には中村勘三郎さんが亡く なったと記したばかりですが、そのあとには小沢昭一さんが亡くなりました。 小沢さんは、年に不足はなしのような気がしますが、お若い印象を持っていました ので、まだまだ活躍す…

師走の話題

師走の話題といっても、本日に行われた総選挙の話ではありません。総選挙はメディア 各社が特別番組で報道していますが、出口調査のおかげで、開票が始まる前にたいせいは 決してしまい、このあとは消化試合のようになってしまいます。 この時間は、横浜でサ…

1972年12月のメモから 3

72年12月に購入したもので一番の高額なものは、渡辺一夫著作集の一冊でありますね。 2500円とありますが、たぶんこれは「偶感集」というエッセイを集めた巻の一冊でしょ う。渡辺一夫著作集の他の巻は、当方には高級すぎますので、うんと安く入手できた巻と …

1972年12月のメモから 2

72年12月というのは、当方にとってマルケス「百年の孤独」を購入し、読んだ月であ りました。「百年の孤独」の翻訳が新潮社からでたのは、72年1月とありました。篠田 一士さんがすすめていたので、これは買わなくてはと思っていたのですが、どこかで 古本を…

1972年12月のメモから

今年も終わりが見えてきましたが、このままでいきますと、今年の購書数は百冊に 届かないことになりそうです。これからあわてて、数合わせをしてもしょうがないで すね。 その昔に十二月のひと月で50冊近くも買ったことがあったなと、古い手帳に書いて ある…

文芸ブルータス 7

「文芸ブルータス」に掲載された作品について、初出掲載誌の編集長がコメントを 寄せています。 たとえば、「群像」の編集長は、「ブルータスさんから『舞城作品を』とリクエスト いただき」と書いています。舞城さんが「群像」にどのくらい作品を発表してい…

文芸ブルータス 6

重松清さんの小説「また次の春へ」につっこみをいれています。小説は何をどのよう に書いてもよろしであるとは思うのですね。小説にあまり考証を求めては、小説では なくて論文のようになってしまいますでしょう。 そのむかし時代考証がうるさくいわれたとき…

文芸ブルータス 5

「文芸ブルータス」といいながら、とりあげる話題は昨日の後半から引き続いて 「en-taxi」37号に掲載となった重松清さんの「また次の春へ」であります。 小説でありますからして、これは架空の町の話ではあるとは思いながらも、細部 でひっかかってしまった…

文芸ブルータス 4

本日の朝日新聞読書欄では、「文芸ブルータス」を紹介していました。 ここ一ヶ月ほどは、丸谷才一さんを追悼した「文学界」、「en-taxi」、そして 「文芸ブルータス」と、めったにないこと文芸誌を購入しています。買うだけで満足 してしまって、ほとんど読…

文芸ブルータス 3

なにか新しい発見はないだろうかと思いながら「文芸ブルータス」を手にしています。 すこし高級なパルプマガジンのような雰囲気ですが、三段組みで小説を読むというのは、 けっこうしんどいことでありますね。当方にとって、三段組みというのはかっての筑摩 …

文芸ブルータス 2

「文芸ブルータス」とか「en-taxi」を購入するのは、新しい書き手と出会いたいから でありますね。とはいうものの、どちらも中堅からベテランどころの書き手が中心であり まして、そうした作家になじんでいないのは当方ばかりであるようです。 両方に作品を…

文芸ブルータス

先日に本屋さんへと行きましたら、「文芸ブルータス」がありました。ブルータスは これまでも本の特集などをやっていましたが、文芸特集というのは、これまであったで しょうか。BRUTUS (ブルータス) 2012年 12/15号 [雑誌]出版社/メーカー: マガジンハウス…

訃報は続く

本日の朝7時のラジオニュースのトップは中村勘三郎が亡くなったとの報道であり ました。闘病生活を送っていたことは週刊誌の見出しなどで承知しておりましたし、 そうとうに悪いようだとは感じておりましたが、まだ若いせいもあって、ひょっと してという希…

今月の「図書」から 2

12月というのはなんとなく気持ちが大きくなって高いものなどを買ってしまいそうで あります。高いものといっても、当方の話でありますからして、知れているのですが、 いつもであればしばし考えてしまう定価3000円台の本も、今月は勢いでレジにもって いきそ…

今月の「図書」から

本日に岩波「図書」12月号が届いておりました。岩波は2013年が創業百年となると ありました。巻末には岩波の刊行案内がありますが、ここには、創業百年ということ で、安部能成「岩波茂雄伝」、小林勇「一本の道」、佐伯泰英「惜櫟荘だより」の 三冊が1ペー…

本日はen-taxi 3

今回の「en-taxi」特集は、「わたしの一日 11月2日の出来事」というものです。 この特集には坪内祐三さんの文章もついていますが、この特集をごくごく短く記します と次のようになります。 「特別な意味を持たない一日。その日をいかに切り取るか その日に読…