ことしのおすすめ 2

 ことしのおすすめということでは、新聞の読書欄でも一年のしめで特集をやって
います。毎日新聞は12月7日で、朝日は21日です。これは新聞の書評委員が
3冊選んでコメントをするものですが、毎日の委員さんのほうが、趣味があうせいか
気になる本が多く取り上げられているようです。堀江敏幸さんが、山田稔さんの
「富士さんとわたし」を取り上げているのですから、これは見逃せないことで
あります。毎日新聞の偉いのは、この読書欄をすべてホームページで取り上げて
いることでして、今回の新聞は見逃したのですが、ネットでみることができたので
あります。小生の好みでは、毎日新聞の読書欄に軍配があがるのすが、朝日新聞
目を引いたのは、「読書編集長」からのコラムでありまして、そこには「佐久間
文子」さんというお名前があるのでした。前から朝日には、「佐久間さん」という
記者さんがいることは、知っておりましたが、まさか読書編集長になるとはです。
 この読書編集長の書き出しは、「本が売れず、雑誌が売れず、もちろん新聞も
例外ではない。活字の周辺も、厳しい状況で迎える年の瀬です。『本の雑誌』09年
1月号の編集後記には驚きました。・・・」とあるのですが、こう書いている
佐久間文子さんというのは、「本の雑誌」の坪内祐三さんの「読書日記」にでて
くる「文ちゃん」のことでありましたね。
 この編集長は、11月から読書面の担当になったというのですが、「本の持つ
可能性を読者に届けるべく試行錯誤を重ねていきます。」と書いています。
もうすこし興味をもてる読書欄にしてもらうことを期待したいと思います。