「本の雑誌」2020年1月号

 楽しみにしています「本の雑誌」1月号が届きました。

いつも「本の雑誌」が届くのは楽しみですが、なかでも1月号は特大号で

ありまして、特別感があります。(その昔は、この1月号の真ん中に和田誠

さんのカラーページがあったんだよな。)

本の雑誌439号2020年1月号

本の雑誌439号2020年1月号

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 本の雑誌社
  • 発売日: 2019/12/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

  この号には、「本の雑誌 2019ベスト10」のほか、各ジャンル別のベスト

10とか、読者のベスト1とか、ライターたちのベスト3などがありです。

 全部で何百冊かの本があがっているはずですが、当方が読んだ本など何

冊もないことであり。これから読んでみたいと思っていたものはありますが。

 今年のベストといえば収穫でありますが、ことしは当方にとっても失った

もののほうが大きいようであります。

 今回の特集では、坪内祐三さんは、南伸坊さんの「私のイラストレーション

史」をあげて、この本は「結果的に亡くなられた和田誠さんへの追悼集」と

書いていますし、佐久間文子さんは村田喜代子さんの本を取り上げて、

「くりかえし村田作品を取り上げてきた池内さんは書評に『こういう作家を

同時代にもつころのしあわせを思った』と書いている。同時代のすぐれた

書評家をもつことのしあわせを思いつつ、その人を失ったことが本当に

さびしい。」と書いています。

 今年は若い人がすすめる本を読んで年が開けたのでありますが、こういう

若い書き手の人につながっていかなくては、当方もますます先細りとなること

であります。

私のイラストレーション史

私のイラストレーション史

  • 作者:南 伸坊
  • 出版社/メーカー: 亜紀書房
  • 発売日: 2019/05/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
飛族

飛族

 

 

かたはしから忘れる

 とにかく本を読んでもすぐに忘れてしまうのでありまして、じっくり読んで

も、ななめ読みしても、数日後に記憶に残る箇所は、そんなに変わらない

かもしれませんです。

 先日に「みすず」12月号 小沢信男さんの「賛々語々」には、辻征夫さん

の詩から、黒田杏子さんの俳句につながるくだりがありました。

「辻征夫詩集『ヴェルレーヌの余白に』を古本屋か図書館でみつけたら、

『これはいにしえの嘘のものがたりの』と題する詩を立ち読みしてみてく

ださい。」

 とありまして、そのあとで、この詩の部分を紹介するのですが、今月の締め

に置かれる句は、黒田杏子さんの次のものとなりです。

 「 立読みのうしろに冬の来てをりぬ  杏子 」

 昔の本屋さんですね。入口が引き戸になっていて、外におかれた平台に

週刊誌や月刊誌がおかれているようなところ。最近はとんとこのような本屋

さんを見かけることがなくなりました。(京都 三月書房さんは、そんな雰囲

気がありますね。) 

 こういう本屋さんの入口付近で、立見していたら、風が吹き込んできてけっ

こう寒く感じましたです。

 先日には、ビルにはいっている大書店で立見をすることになったのですが、

最近は、親切に椅子などが用意してありまして、一時間ほどゆっくりと中を

チェックすることができました。

 気になっていた小田光雄さんの「古本屋散策」です。これの続編「近代

出版史探索」は図書館に入っていて、走り読みできたのですが、鹿島茂さん

が今年のドゥマゴ 文学賞に選考したもので、毎日新聞書評欄でも鹿島さん

今年の一押しとなっているものです。

 これはありがたしで、目次をみながら興味のあるところを読んでいくことに

なりです。小田さんは同年生まれですので、ほぼ同じような年代に、同じよう

な読書体験をしていたりです。たとえばということで、具体例を記そうと思う

のでありますが、どのようなことが書かれていたのか、ほとんど忘れている

ことです。それでも、あちこちにそうだそうだと相槌をうつ箇所があったこと

は覚えています。おすすめの一冊で、どこか大きな書店で見かけたら、ゆっく

りと座って手に取ってみてください。

古本屋散策

古本屋散策

 

  もうひとつ立見したのは、「すばる」1月号にあった「私の偏愛書」という特集。

50人が偏愛の一冊をあげているのですが、おおっと強く印象に残ったのは、

武田砂鉄さんがあげているもの。

 武田さんは、ナンシー関さんの本を偏愛の一冊としてあげ、そのなかでもベスト

オブナンシーの書き出しとして、砂鉄さんと名前がかぶる金八役者さんについて

書いたナンシーさんの文章を紹介しています。

 これには当方も両手をあげて賛成でありまして、ひょっとして武田砂鉄さんと

は相性がいいのかもしれないぞと思ったことです。

 

 

一日一発見

 先日の遠征では久しぶりに肩掛けのカバンに入り切らないくらいの本を

買ったのですが、それについては、このあとちびちびと記することにいたしま

しょう。

 昨日に図書館から「澁澤親王航海記」を借りてきました。自宅に持ち帰らず

で出先において、休憩時間にすこしずつ読んでいます。当方は澁澤さんの良い

読者ではありませんが、時代がそうでありますので、本だけはもっているので

す。新刊で買ったのは「偏愛的作家論」ほかいくつもないのですが、河出文庫

については、字が小さくて読めないのにほとんど購入しましたです。(読んで

いるとは、いってませんですよ。)

  澁澤さんより澁澤さんにひかれて一緒になった矢川澄子さんに関心が移っ

たので、矢川さんサイドから澁澤さんを見ることになりです。

龍彦親王航海記:澁澤龍彦伝

龍彦親王航海記:澁澤龍彦伝

 
おにいちゃん―回想の澁澤龍彦

おにいちゃん―回想の澁澤龍彦

 

  今回の磯崎さんの著作では、そのあたりのことがどのように書かれているな

というのが、まずは最大の興味でしたが、これはともかくとして、澁澤さんを取り

巻く人々への記述にびっくりすることが続いているのです。

 昨日には毎日新聞書評(12月8日付)の川本三郎さんが言及している澁澤

若き日のロマンスの相手女性くだりを見て、さらにそこから先のところを検索して

みて驚いたのでした。

 そして本日は澁澤さんと親しい関係にあった小笠原豊樹さんのところでびっく

りさせられたのでした。小笠原豊樹さんが澁澤さんと交流があっても不思議には

思わないのですが、磯崎さんは小笠原さんが岩田宏名義で書いた小説にその

澁澤とのことが、名前を変えてだがほぼなぞられているとあるのです。

 これまでこの小説のそこのところを取り上げた人はいないとあって、ちょっと

待ってよと思いました。その小説、読んではいないけど当方は持っているぞであ

ります。

 さっそく、この本を掘り出してきてなかをのぞくことになるのですが、ということは

澁澤さんの熱心なファンには、この本はおすすめということになりますか。

なりななむ

なりななむ

  • 作者:岩田 宏
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 1987/07/01
  • メディア: 単行本
 

 

帰宅は深夜となり

 乗車していた電車が鹿に飛び込まれて立ち往生なんて、北海道の鉄道では

珍しいことではないのですが、それに乗り合わせているというのは珍しいので、

昨日に続いて(昨日の記事は立ち往生している車中、スマホから送信でありま

した。)話題としましょう。

 野生の鹿はどういうわけか車や電車を見ても後ずさりして逃げるということ

はなくて、逆に飛び込んできたりするのですね。車を運転しているときに鹿の

群れを見つけたりしたときは、早く通り過ぎてくれることを祈るだけであります。

 昨日の事故は、電車の運転席のある先頭車両にぶつかったのではなく、

後部車両のどこかに飛び込んで、その勢いで線路との間に巻き込まれたもの

のようです。当方の座っている後ろの方の床下からものがあたる大きな音が

聞こえてきました。そのあと急ブレーキで停車、電車と線路の間を見たら、

小動物がいたとなります。これを取り除くのにやや小一時間。そのあと運行

再開となったのですが、今度は電車の車輪のところから異音であります。

調べたら、車輪に損傷が見られるということで、やや離れたとなり駅まで低速

での運行となりました。最寄り駅で後続列車に乗り換えの予定でありました

が、なにせ一時間に一本で、次の列車も線路上に散乱していただろう鹿の

死骸に立ち往生し、遅れたことで、結局は終着まで超低速での運行で、

定時から二時間半ほどの遅れとなり、当方が自宅に辿りついたのは25時

20分となっていました。ほんとひさびさの午前様です。

 北の鉄道会社は、このようなリスクを抱えているのでありますよ。

 車中に缶詰となって、時間はたっぷりありましたので、持参していた内澤

旬子さんの「捨てる女」を読むことができました。これのおかげで退屈しま

せんでした。これに収録の文章は「本の雑誌」に連載されたものですので、

連載当時に間違いなく読んでいるはずですが、ほとんど初めて読むように

感じとなりました。

 「捨てたからこそ、捨ててはじめて湧く愛着もあるだろうか」とありました。

愛着を深めるために、捨ててみるということも必要なのかなと思います。

断捨離というのはなく、おためしで捨てるということをやってみようかなで

す。 

捨てる女 (朝日文庫)

捨てる女 (朝日文庫)

 

  二時間も電車にのっていれば、この本だけでは足りなくて、この日に購入

した本などもひっぱりだしてきて、読むことになりです。

 古本屋で戦前の岩波文庫(判型が今よりも大きいもの)を、数冊購入しま

した。当方はこのサイズが好きでありまして、現在はでていないものなどで、

好みの作家のものが見つかれば、買ってしまうのでした。

 昨日に電車で読んだのは、森鷗外の「護持院ケ原の敵討」でありました。

昭和8年7月の新刊となります。星ひとつで、110ページ。岩波文庫には、

このような作品もはいっていたのか。

小動物と衝突せり

北海道の旧国鉄路線では、例外的に採算があっているという線を利用して自宅最寄り駅に戻る途中、原野で小動物を巻きこんでストップして立ち往生。一時間半経過。やっと動きだすも車輪故障で、超低速で隣駅まで走行し、後続列車に乗り換えとのこと。かくして日付をまたぐことになり。北海道は利用客はすくないが、障害物は多い。鉄道会社はたいへんなり。

靴の入れ替え

 昨晩の雪で、道路は真っ白のところとツルツルのところがありです。

本日の朝一番は、雪道を近所のコンビニまで「毎日新聞」を買いに行くこと

でありました。朝7時台の気温はマイナス5度で、それなりに寒いことです。

一番近いコンビニは「毎日新聞」を扱っていないので、その次のところまで

行くのですが、なんとか近所のコンビニで新聞が買えるのはありがたい。

 12月のこの時期に「毎日」を求めるのは、他紙に先がけて今年の収穫が

掲載されるからですね。毎日の書評委員さんたちが、今年の三冊をあげる

のですが、これは二週続きで、今回はその(上)となりです。

 当方が買ったり、読んだりしたものがあるかなと思ってリストをながめて

おりました。

 まず目についたのは川本三郎さんのコメント。

「本紙の書評委員でもあったドイツ文学者池内紀さんの急逝ほどつらいこ

とはなかった。①はその池内さんの生前最後の著書になった。木を見て

森を見ないような細かい誤りの指摘があり不幸な本になってしまったが、

あえて取り上げたい。自分の愛する数々の文学者が生んだ国でなぜ独裁

者が生まれてしまったか。池内さんの切実な思いが随所にあらわれている。」

ヒトラーの時代-ドイツ国民はなぜ独裁者に熱狂したのか (中公新書)
 

 当方はナチスとかドイツの歴史に暗いこともあって、幸いなことに細部よ

り森のほうにばかり目がいったようです。したがって、池内さんはこのことは

なんとしても書き残しておきたいというふうに感じました。

 これって、戦後民主主義で育って、トランプ時代に老境に入る当方にも

通じる気分であります。以前はPKOであっても大問題になっていたのに、

最近はまるごと軍事作戦にも参加しそうな勢いです。それこそ日本は借金だ

けは一流国で、ほかではずいぶん力が落ちているということを感じますね。

 これだけ悪い材料が世界を覆うというと、これをリセットするために、ちょっ

と思い切った手段に訴えるかという気分になる人もいるでしょう。

 民主的な手続きで、ヒトラーが生まれたということは忘れてはいけないと

いうことですか。

パンに散歩にブックオフ

 朝起きて最初の仕事は、パンの仕込みであります。本日は先日に確保

したフランスパン用の粉を使ってミニバゲットをお試しです。いつもの

ようにパンこね機でまぜ、こねするのですが、いつもの全粒粉とはこねあげ

のふんいきが違うことです。自家製酵母をつかっていますので、朝仕込ん

で焼きは夜となります。

 日中は外出して、その途中でブックオフに立ち寄ることになりました。

はいってみたら本日と明日は501円以上の単行本が500円均一との

張り紙が目に入りました。普段は予算ワンコインといっているのですが、

本日に限っては、値段の高いものを狙ってもよろしいかと思いました。

そんなことで、二冊ほど抱えてレジへといってこれも500円均一ですか

と尋ねましたら、問題なしでありました。これはラッキーなこと。本日、早起

きして動き出したことのごほうびでありますね。

 本日に購入したものを小出しに紹介ですが、文庫本で次のものを購入

しました。

捨てる女 (朝日文庫)

捨てる女 (朝日文庫)

 

  今は小豆島に移住してしまった内澤さんですが、そこへの第一歩は

東京での身辺整理となります。本の紹介には「乳癌の治療の果て、変わっ

てしまった趣味趣向。生活雑貨や家具、靴に洋服、長年収集してきたお宝

本、ついには配偶者まで。40年の人生で溜め込んだすべてのものを切り

ステまくる。」とあります。

 先日の森博嗣さんとは真逆の生き方です。表紙のイラストは袋詰めした

ものをゴミ箱に入れるところですが、これに入っているのはかっての配偶者

ではないよね。

 昼間はそこそこあったかであったので、久しぶりに散歩へとでかけて80

分ほど歩くことができました。気持ち良い汗をかいたのですが、夕方からは

気温がどんどんと下がりますので、身体を冷やさないようにしなくてはいけ

ません。

 そう思っていましたら、17時過ぎには雪になりです。この季節にこれだけの

雪となったのは、初めてのことです。明日はこの雪は溶けるかな。

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 雪はそのままほっておいて、夜にはパン作りの仕上げで焼き作業です。

天然酵母で発酵のための時間があわせて14時間もかかることから、

焼き始めたのは21時となりました。出来上がりは、まずまずで、まあ初回と

してはまあよろしか。

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