2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧
井川博年さんの書いたものというと、辻征夫さんの「私の現代詩入門」の解説しか 手元では確認出来ていないのですが、その書き出しはつぎのようになります。 「この世には、詩と詩人が死ぬほど好きで、毎日でもそのことを考えていたい。一生 を詩を読み、詩を…
1月28日(金)朝日新聞夕刊掲載の井川博年さんについての記事を書いた白石明彦 さんという記者について検索をしてみましたら、これまで朝日新聞紙上で署名記事を 拝見したことがあるようです。しかし、今回のように眼にとまったことはなかった ように思いま…
サッカーアジアカップの決勝戦を最後までみて、それから本日の更新にとりかかって います。そもそも決勝戦が開始されたのは、30日の午前零時でありますので、29日から 日付は30日にかわっておりました。これを記していますのは、30日午前4時をまわって いま…
本日は、ちょっと遅い新年会でありました。 年明けからお酒を飲んだのは、二回目でしょうか。もともとがあまり飲めないことも あって、すっかり酔っぱらってしまいました。飲み会をやっている時間から断続的に 居眠りをしておりまして、この時間まできてしま…
佐野真一さんは、フジテレビのドキュメンタリー「私たちの時代」を見て感激した 話を書いていますが、部活動に熱中する高校生を取り上げるミニドキュメント番組は、 最近ずいぶんと目にするように思います。フジのドキュメントは奥能登の高校ソフト ボールチ…
年末年始のテレビ番組というと、かっては正月向けにとりだめしたあったものを 放送したりで、おせち番組と揶揄されていたものです。いまでは二日間にわたって 行われる「箱根駅伝」を見るとお正月がきたことを実感する人もいるのでありま しょう。「箱根駅伝…
「ちくま」に連載の佐野真一さんの連載のタイトルは「テレビ幻魔館」というもの です。二月号では「忘れていた感動」という題になっています。 いつもは、テレビ番組をこきおろすことが多いのですが、今月は「忘れていた感動」 でありますので、これはほめて…
ちくま2月号が早くも届きました。これまでは「ちくま」は月があらたまって から届いていたように思いますが、いつからこのような刊行日となったのでしょう。 けっして片手間でやっているわけではないのでしょうが、編集担当の方も掛け持ち でしょうから、す…
あとすこし金原ひとみさんの「TRIP TRAP」についてであります。 この小説集に収録の作品は、書かれた順ではなく主人公の成長にあわせて掲載 されています。一番最初の作品は15歳不登校の中学生で、次の作品は高校中退した 17歳とありますので、その二年後く…
金原ひとみさんの小説集「TRIP TRAP」の冒頭におかれているのは「女の過程」と いう作品です。この作品は2009年7月の「野生時代」が初出です。 主人公は十五歳の女性で、中学校に在籍しているのですが、学校にはいかず、 パチンコ店に勤務する男性と男性の勤…
若い作家の作品にはなかなか手が伸びませんが、昨年の収穫にあげられていた 金原ひとみさんの作品をジャケ買いであります。 これまで当方がなじんできた作家たちは、ほとんどが当方よりも年長の世代で ありました。父の世代の作家は物故する方が多くなりまし…
長友啓典さんの「装丁問答」は、朝日新聞社からの「一冊の本」に連載された ものが中心と記しましたが、これは冒頭におかれたものだけでありまして、ほかは 「あとん」という雑誌と「朝日新聞」に掲載のものでした。 「あとん」という雑誌のことは聞いたこと…
「装丁問答」の著者 長友啓典さんは1939年生まれでありますからして、当方 よりも一回り上のウサギさんではないですか。 この本のもとになった連載が「一冊の本」ではじまったのが、2006年のことであり ますからして、60代の半ばになっていて、その感覚のお…
レコードのジャケットを見て、どのような演奏であるのか、誰がやっているのかに こだわらず購入するというのが「ジャケ買い」であります。40年ほどまえのLPレコード というのは大変値段の高いものでありましたから、レコードを購入するというのは、 十分な調…
デザイナー 長友啓典さんの「装丁問答」を手にしていましたら、久しぶりで 「ジャケ買い」という言葉を目にしました。装丁問答 (朝日新書)作者: 長友啓典出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2010/12/10メディア: 新書購入: 2人 クリック: 30回この商品を…
今年はウサギ年ということで、ウサギにこだわりをもっている矢川澄子さんの 文章を紹介したことがありますが、これに引き寄せられたように、アリスのウサギ に言及した作品を手にしておりました。 まずは、「虚無への供物」であります。ノックスの「探偵小説…
ロナルド・ノックスは自分が編集した「探偵小説年鑑1928年版」の序文として よせた文章のなかで「推理小説における主要な規則を書き並べてみたことがある」と 記して、それを注釈つきで掲載しています。 この「探偵小説十戒」は、現在でもなお有効なのでしょ…
昨日に引用した中井英夫さんの「虚無への供物」のくだりは、密室で発生した 事件(?)に関して、登場人物が推理くらべをするのですが、その時に長老格の 「藤木田老」の発言でありました。 この小説の中に、ノックスの十戒のうちいくつが引用されていたので…
部屋の片付けをしなくてはいけませんので、あまりものは増やさないように する、特に本についてはというのが、年のはじめのお約束であります。 とはいっても、いろいろとストレスがたまりますと、その発散のためにてっとり 早いのは、読めないのを承知で本を…
ターミナルいう言葉を日本で一番聞きますのは、バスターミナルという使われ方の 時でしょうか。日本全国では列車が走らなくなっているところが多いわけですし、 ターミナル駅というのは、都市部にしかないのですから、ターミナルという言葉を 耳にしたときに…
今年最初に書店で購入したもの一冊目の3は、次のものです。「鉄学」概論―車窓から眺める日本近現代史 (新潮文庫)作者: 原武史出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/01/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 181回この商品を含むブログ (31件) を見る 当方は…
今年最初に書店で購入したものの一冊は、次のものです。永遠の故郷─夕映作者: 吉田秀和出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/01/05メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (7件) を見る 吉田秀和さんが、長らく休筆…
年明けに購入する一冊目をどのようなものにするか、すこし考えてしまうことです。 例年でありますと、正月2日に来てくれる兄弟に購入依頼してあったものが、その年 最初に入手する本であったのですが、今年は状況がかわりました。 本の置き場所にも困るよう…
ウサギ年生まれの大豊作年は慶応3年(1867年)であるようです。慶応三年が そういう特異な年であるということは知っておりましたが、卯年であるというのは わかっておりませんでした。 だからどうなのかでありますが、辛卯(しんぼう かのとう)生まれの当…
「うえの」の「卯年」特集に触発されて兎と卯年を話題にしています。 年あけてから目にしたしんぶん「赤旗」には、そのものずばりの「卯年雑感」と いうものがありました。他の新聞でも、このような卯年に関する文章は掲載されて いるのでしょうか。 ちなみ…
兎につよいこだわりをもっている作家は、「使者としての少女 兎穴の彼方に」と いう文章で次のように書いています。 「 ね、兎カタログをでもつくらない。 兎に関するあらゆる情報をあつめるの。詩、文学はいうに及ばず、ひろく神話伝説 のたぐい、文化人類…
卯年にちなんでうさぎを話題としています。 本日は、小説に登場するうさぎにしようか、それとも神話的な世界のうさぎに しようかと思っておりました。 うさぎに強いこだわりを持つ作家の本を手にしていましたら、当方が思い浮かべた 神話的な世界のうさぎに…
タウン誌「うえの」の「卯年」特集から話題をいただいています。 干支を話題にしていたら、「十二支考」という著作があったことを思い出しました。 家のどこかに南方熊楠の本があるのではなかったかと思いますが、収拾がつかなくなり そうなので、あえてそれ…
自分の干支が卯であるせいか、当方はうさぎが好きであります。なかには自分の 干支が嫌いなんて方もいるでしょうが、午年の方には、ウィスキーはホワイトホースで、 ネクタイも馬の絵のものにこだわるという人がいることを聞いたことがあります。 うさぎをあ…
ことしは卯年となりますが辛卯でありまして、1951(昭和26)年生まれの当方に とっては、暦がぐるっと一回りしたことになります。今年に還暦を迎えるということで、 卯年というが、ことしは何であったかと思って辛卯であることがわかりました。 最近手にした…