2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

半額セール 2

中野書店でユリイカ刊行本といえば、伊達得夫さんの「詩人たち」の元版が販売され ていました。あれは63,000円だったように思いますが、これは売れたのか、それとも そのままの値段での販売ということなのでしょうか、今回の半額セール目録にはみあた りませ…

半額セール

当方のところに毎月届く中野書店「古本倶楽部」281号は、表紙に「感謝をこめて 半額!」と赤字で記されています。これまでも目録の部分で割り引きセールをしていた ことはありますが、一冊まるごとで半額セールというのは、初めてのことのように思い ます。 …

追悼 赤瀬川原平さん 2

赤瀬川さんは前衛芸術家でありましたからして、常識とぶつかるのは当然のことで ありました。それが前衛の前衛たる所以でありましょう。天下の朝日からでていた 朝日ジャーナルであっても、かまっていないというのが、70年当時の赤瀬川原平さん でしたね。そ…

追悼 赤瀬川原平さん

先日は、赤瀬川原平さんの訃報を目にして驚きました。最近は、あまり名前を聞く ことはなくなっていたなとは思っておりましたが、亡くなるようなことになっている とは思ってもいませんでした。 拙ブログのあちこちで、赤瀬川原平さんを話題にしていますが、…

女縁まんだら 2

瀬戸内さんが記している「谷崎の許に弟子入りし、谷崎夫人千代と恋愛関係となった 小説家志望の和田六郎」は、その後どうなったかであります。 これについては、次のようにあります。 「その後、六郎は佐藤春夫に私淑して、千代と春夫の家庭を家族づれで訪れ…

女縁まんだら

瀬戸内寂聴さんの「奇縁まんだら」は、それに収録されている方の数人は、新聞に 連載されていた時に目にした記憶があり、単行本となった時に図書館から借りて読ん でおりました。今回文庫化されたのを機会に再読しているのですが、いつものことで、 すっかり…

冬のはじまり

当地は数日前に氷点下の気温を記録しました。一度だけで、その翌日からはすこし 気温があがっていますが、これからは冬にむかってまっしぐらです。 こちらの紅葉の見頃は過ぎてしまったようです。平日に仕事をしていますと、紅葉 を見物するのは、土日しかあ…

手近に谷崎全集 5

ここ一ヶ月ほどに購入した本のなかに大谷崎に言及するものが多いことであります。 大谷崎に関心を抱いている文筆家の本を購入しているといえるのかもしれませんが、 それにしてもです。 本日に話題にするのは、須賀敦子さんの、次のものです。塩一トンの読書…

手近に谷崎全集 4

瀬戸内寂聴さんの「奇縁まんだら」は、谷崎潤一郎をとりあげたあと、佐藤春夫へと 話題がつながっていきます。谷崎のところでは、松子夫人のことがクローズアップされる のでありますが、佐藤春夫のところでは谷崎夫人であった千代さんにスポットがあたり、 …

手近に谷崎全集 3

犬も歩けばではありませんが、最近購入した本の山にある任意の一冊を開いてみます と、そこに大谷崎話題があります。 本日は、この一冊です。奇縁まんだら (日経文芸文庫)作者: 瀬戸内寂聴出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2014/10/07メディア: …

手近に谷崎全集 2

あっちにも、こっちにも大谷崎であります。 先日に話題にした「文士の時代」にも、もちろん登場します。文士の時代 (中公文庫)作者: 林忠彦出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/09/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る「終戦まもなく…

手近に谷崎全集

金井美恵子さんの「お勝手太平記」を手にしていましたら、谷崎潤一郎の作品が読み たくなります。 たとえば、次のようにです。(これは書簡体小説で、何本目かの書簡にあるくだり。) 「嫁にすっかり依存して、後を追っかけて付いてまわる老人って、多いらし…

がんばれ町の本屋 3

先日に「お勝手太平記」を購入して自宅に戻りましたら、いつも配達してくれる町の 本屋さんが「本の雑誌」11月号と「ラディツキー行進曲」岩波文庫を届けてくれていま した。何日かまえに、注文したがいまだに届かないといっていた本は、どうやら書店 で配達…

がんばれ町の本屋 2

本日は金井美恵子さんの「お勝手太平記」をすこし読んでおりましたが、あまり はやくに読むにはもったいないので、これはやすみやすみにします。 そういえば、「がんばれ町の本屋」であります。「地方創世」だそうですが、こわす にいいだけこわしておいて、…

がんばれ町の本屋

昨日に引き続き、二日連続仕事帰りに町の本屋に立ち寄りました。 生協のなかにある本屋ですが、昨日みつけた金井美恵子さんの新作小説を購入するため でした。知人に確保を依頼してあったのですが、本日になって、いまだ購入していない と連絡がありましたの…

きびしい現実 3

きびしい現実というのは、近々に高齢者の仲間入りする当方をとりまく環境でありま しょうか。すこし煮詰まっている当方は、そのように感じるのでありますが、今の若い 人たちからすれば、とりあえず年金を受給できるだけでもいいではないかといわれそう であ…

きびしい現実 2

新刊本屋さんがつぎつぎと店を閉めるようなことになっているときしましたが、大変 なのは古書店もおなじであるようです。 昨日に「善行堂主人」のブログ「古本ソムリエの日記」を見ていましたら、京都の 善書堂さんが閉店したとありました。 ( http://d.hat…

きびしい現実

まちの本屋さんがどんどんと姿を消していくのですが、古本屋さんになろうという 若い方はいるように聞くものの、新刊本屋さんを新規で開店という方の話は聞こえて きません。新刊本屋というのは、ほとんど商売にならなくなっているようです。 もう三週間ほど…

文士の時代かな 3

林忠彦さんの「文士の時代」に登場する小説家さんは、名前は聞いたことがあるもの の、どのような作品を残したのか、当方はわかっていない人が多くありです。まして、 顔写真をみても誰がだれやらであります。 例えば「田村泰次郎」さんであります。小説作品…

文士の時代かな 2

「文士の時代」に収録されている作家さんで、現存の方は大江健三郎、石原慎太郎、 五木寛之、野坂昭如、瀬戸内寂聴という方々であります。最年少は大江健三郎さん の昭和10年生まれで、石原、五木が同年生まれとは知りませんでした。野坂は昭和 五年、瀬戸内…

文士の時代かな

「文士の時代」というのは、写真家 林忠彦さんの写真文集のタイトルになります。文士の時代 (中公文庫)作者: 林忠彦出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/09/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る 林さんのあとがきには次のようにありま…

仕事帰りに本屋へ 2

昨日の続きであります。 文庫の新刊も購入しました。まず一冊は次のものです。文士の時代 (中公文庫)作者: 林忠彦出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/09/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る「伝説の写真文集、待望の復刊」とありま…

仕事帰りに本屋へ

本当に最近は新刊書を入手するのに苦労することです。いつもぐちるのでありますが、 いまから40年ほどまえに、この街に移り住んできたのは、すこしましな本屋があった からですが、その当時のましな本屋だけでなく、ほかの本屋もすべて看板をおろして しまい…

最近買った本など 9

最近買った本などといって、結局は深沢七郎さんの「流浪の手記」を話題としていま す。深沢さんの小説は、べつに考えに考え抜いてしかけているというのではないと思う のですが、不思議なほど重層的になっています。当方のように、脇道にはいってしまっ て、…

最近買った本など 8

深沢七郎さんの小説「流浪の手記」を読んで、この作品に書かれている季節のことを 思っておりました。 昨日は、札幌に来た時に「スズラン」がさかりであったというところに反応しました。 それからのことですが、深沢さんは石狩の浜へといくことになります。…

最近買った本など 7

深沢七郎さんの小説「流浪の手記」を読んで、どのくらいの期間、北海道で暮らして いたのか調べてみましょうと思っていましたが、深沢さんの小説でありますからして、 これはまるで判然としません。「流浪の手記」を、そのような読み方をしてどうするの かと…

最近買った本など 6

ということで「流浪の手記」にたどりつきました。文庫本で40ページほどの作品と なります。ちくま文庫の「深沢七郎コレクション 転 」に収録されているのですが、 先日も記しましたが、この作品の初出などがあったら、もっといいのにであります。 深沢さん…

最近買った本など 5

深沢七郎さんの「言わなければよかった日記」(中公文庫)を手にして、それにある 尾辻克彦(赤瀬川原平)さんの解説を読みましたら、深沢さんの「流浪の手記」を読み たくなりました。なんといっても「北海道を放浪」するのでありますからして。 そんなわけ…

最近買った本など 4

そういえば、「須賀敦子の方へ」を新刊で購入しておりました。須賀敦子の方へ作者: 松山巖出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/08/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 須賀敦子さんといえば、松山巌さんというくらいに、須賀敦子全集のた…

最近買った本など 3 

先日に購入した田中克彦さんの「従軍慰安婦と靖国神社」の版元は角川でありました。 角川と田中克彦さんという組み合わせは予想外でしたが、この本をみましたら、その前に 角川SSC新書からだしたものがあるとわかりました。これはまったく知りませんでした。…