2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧
月が変わる前に出版社からPR雑誌が届きました。 12月は勤め人にはボーナスがでたりもするわけですから、すこしは財布の紐がゆる むことを期待しての出版物などがあってもいいのにと思いながら、各PR誌をながめ ておりました。 しかしそれにしても、12月…
「芸術新潮」12月号の谷崎特集で残るは「住」であります。 「文豪は引っ越し真」とありまして、生まれてから亡くなるまでの住居が43箇所記録 されています。この特集にある小谷野敦さんの文章によりますと、谷崎が自分で建て た家は「阪神間の岡本の家と最後…
「芸術新潮」12月号の特集のタイトルは「谷崎潤一郎の女・食・住」というもので あります。サブタイトルには「情痴の文豪、大人読みガイド」とありました。 谷崎潤一郎の世界を歩いてみようと思ったら、ガイドは必要であります。とにかく 小人の常識では理解…
今年は谷崎潤一郎の没後50年・来年は生誕130年という節目の年でありまして、 特に没後50年というのが、現在の法律において大きな年にあたるようです。 今年はそうした記念の年にふさわしくずいぶんと谷崎がメディアで取り上げられた ようです。特に、これま…
中村真一郎さんは「歴史上、稀な例外ではないか」といっているわけですが、この ような実例は、急激な西欧化を目指す途上国には、ままあることなのでしょう。 どこがそうであるのかあげることはできませんが、植民地であった国や欧米に学べと いって国家を急…
今月にはいって借りた本は、ボリュームがあるせいもありまして、いまだに読了 にいたらずであります。借り出し期間の延長をかけて、ここにいたっています。木村蒹葭堂のサロン作者: 中村真一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/03メディア: 単行本 クリ…
朝起きましたら雪景色になっていました。 三月まででありましたら、雪の中を車で仕事へといくことになるのでしたが、今は そのような必要もなしで、支度をして家の前の除雪であります。当方のご近所の方々 は、家の前はきれいにがモットーでありまして、どの…
昨日の北海道新聞には豊崎社長のページがありました。 「月日のたつのは早い者で、第三回鮭児文学賞を発表する時期がやってまいりました。 今年もいろんなことがあったわけですが、親愛なる道民の皆さんはもちろん、トヨザ キ的にも大変ショックだったのが、…
今月の「本の雑誌」といえば、次の写真であります。 室内のすこし暗いところで撮影したので、はっきりとしないかもしれませんが、 上の写真は、「本の雑誌」社で作成し、今月はじめの神田神保町のおまつりで販売 された文庫本カバーであります。このおまつり…
「本の雑誌」12月号を見ていましたら、思いがけずに長谷川四郎・元吉親子の名前 を二箇所で発見であります。定期刊行物で、長谷川四郎・元吉さんの名前を二箇所で 見かけることなんてほとんどないので、これは編集発行人のおかげでありましょうか。 一箇所目…
「本の雑誌」12月号の「太宰より面白い私小説作家を小谷野敦が厳選するぞ」で は、小谷野さんが「太宰より面白い!? 壮絶私小説十作」をあげています。 詳しくは、もちろん本文をみていただくしかないのですが、当方が読んだことがあ るのは、わずかに一作…
「本の雑誌」12月号が届きました。本の雑誌390号作者: 本の雑誌編集部出版社/メーカー: 本の雑誌社発売日: 2015/11/11メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る 今回の特集は「太宰治は本当に人間失格なのか?」というものであり…
昨年は、白水社からでたものでチャトウィン「ウッツ男爵」とロッジ「絶倫の人」 を読んで楽しんだのでありますが、今年はこれまでのところ白水社のものは購入し ていないようであります。なんといっても、最近は新刊を購入することがなくなって いますし、ブ…
白水社百周年で、当方の手元にある白水社のもので一番古いものというと、どうや ら渡辺一夫さんが訳した「未来のイヴ」あたりのようです。現物がいますぐにはでて きそうもありませんので、いま、これにあたることはできません。それにしても、 この時代の渡…
昨日に表紙をかかげたラブレー「第一之書」です。もともとは箱に入っていたので しょうが、当方のは本体のみとなります。この表紙に使われている紙は、なんという ものなのでしょう、すこし毛羽立った感じのもので、てざわりがよろしです。 昨日に二六〇三年…
本日の新聞には白水社の大きな広告がありまして、それには「白水社創立百周年」 とありました。白水社は、社員40名とありますので、意味もなく大きくならずに、 よくももちこたえたものです。 これを記念しての復刊リストがありましたが、そこにはユルスナー…
久しぶりのというのは、ブックオフとつながります。そこで購入した本を話題とし ています。 まず一冊目は映画監督 井筒和幸さんの「民族の壁どついたる」です。民族の壁どついたる!―在日コリアンとのつき合い方 (14歳の世渡り術)作者: 井筒和幸出版社/メーカ…
映画「パッチギ!」をアマゾンで確認してみましたら、そのレビューがたくさん書か れているのに驚きました。映画が上映されたのは2004年ですが、メッセージ性の強い 作品として、もっぱらその点が在日朝鮮人寄りとして批判を浴びているようです。 最近の風潮…
本日は久しぶりでブックオフへといってきました。 ここ数日間、物置の片付けをやっておりましたが、そこにしまいこんである本を 一時的にダンボールとりんご箱にいれる作業をやっていて、うんざりしておりまし た。たったこのくらいの本を右から左に置き場所…
岩波「図書」の広告ページを見ていましたら、次の見出しがありです。 「ナチスに学べ」!? これに続いての文章は、以下のようになっていました。 「麻生副総理(当時)の発言や、民主的憲法から誕生したナチス政権についての関心、 そして、戦後70年という…
昨日に池澤夏樹さんが岩波「図書」11月号に寄稿した文章のことを紹介しました が、そういえば各社から届く雑誌が手元にありました。 いつもの月でありましたら、この雑誌のなかから話題をいただいて、お茶を濁すので ありますが、今月はそれをやっておりませ…
借りられるのは二週間であるというのに欲張って、もう一冊借りていました。 もともとは、これを借りるために図書館へといきましたら、新刊の棚に「日本鉄道 歌謡史」がはいっているのを見て、勢いでこれも借りたものです。 ちなみに、今回の本命で借りたのは…
「日本鉄道歌謡史」に取り上げられているのは、東日本大震災までのものです。 最終章のうたは、あまり知名度のない「さよならバビロン」というもので、これが 最後におかれているのが、この本の性格を一番よくあらわしているようです。 その前の章は「鉄道と…
「日本鉄道歌謡史」に取り上げられている歌のタイトルをあげて、その動画をはり つけるというのは、究極の手抜きでありますが、音楽についての本であれば、歌詞の 掲載だけでなくて、曲も聞きたいものであります。著者の方も、音楽とセットでこう した本が刊…
「日本鉄道歌謡史」で「故郷と鉄道」というくくりでとりあげられている以下の 5曲は当方がもの心ついた頃の歌となります。タイトルを眼にしただけで、出だし の歌詞が口をついてでてくるものもあるのですが、もちろん歌の世界は、当方よりも 一回り上の世代…
図書館から借りてきた本であります。読めそうなものしか借りないことにしようと 思っているのですが、二週間という期間内で読めるかどうかはわかりませんが、まあ とにかく借りてから考えることにしましょう。 ということで、借りたのは次のものです。日本鉄…
先日に近所の本屋へといったときに、次の本が目に入りました。私の小谷温泉 深田久弥とともに作者: 深田志げ子出版社/メーカー: 山と渓谷社発売日: 2015/10/16メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る 深田久弥さんが亡くなって4…
堀江さんと小平林檎園主は、「明るさの神秘」を通じて関係ができ、その後は小平 さんのりんごを購入するようになったとのことです。 小平さんが、宇佐見英治さんに声をかけたのは1988年5月に東京であったタゴール展 会場でのことだそうです。小平さんは水沢…
堀江さんの「仰向けの言葉」に収録の「スターキングはもう作られていませんと彼 は言った」という文章に触発されて、エルヴェ・ギベールの小説を読むことになった わけですが、この小説では、画家 ボリス・ザボロフに注目です。 「スターキングはもう作られ…
ザボロフという画家は、どのくらい知られているのでしょう。「赤い帽子の男」の 巻末には、登場人物の紹介が掲載されています。そこで紹介されている「ザボロフ」 さんです。 「 1935年 ミンスク生まれ。ミンスクで絵画を学んだ後、モスクワ及びレニング ラ…