ことしの終わりに

 1年間、なんとか日々更新を続けることができました。ほとんど内容よりも、
続けることが、自分にとって意味があるという感じで、拙ブログにおつきあいを
いただきました皆様には、お退屈さまというところです。
 「仙台が親戚」様に、本日もコメントをいただきましたが、今年は湯川書房
「仙台が親戚」様に教えていただいた印刷やパラピン紙の話題で、多くの方に
アクセスをしていただき、望外の結果を残すことができ、大変うれしいことでした。
 今年は、高杉一郎さん、加藤周一さんなど、小生がかってに師と思った方々が
なくなりました。年に不足はないというものの、このお二人には、「不死の人」と
なっていただきたいものです。
 もともと、小生の守備範囲というのは、かっての新日本文学長谷川四郎スクール
がメインでありました。長谷川四郎さん、小沢信男さん、川崎彰彦さんなどですが、
その路線につながる津野海太郎さんの「おかしな時代」を、お正月に読む本として
とっておいてあります。もともとは、「本の雑誌」に連載されていたものが中心で
ありますが(連載時にも、何度か取り上げたことがあります。)、単行本として
まとまってのを機に再読を考えています。正月に届くことになっていますが、
新年の一冊は、これになります。 
 この本は、坪内祐三さんが「本の雑誌」に掲載の、ことしのベスト3にあげて
いらっしゃいますが、芝居の現場と編集者、そして文学運動と多方面での活動を
行った津野さんの軌跡は、先行きに不安を抱えた時代の閉塞感を打ち破るための
道標となると期待しております。 

おかしな時代

おかしな時代

 では、皆様よい年を。