小さなメディアの必要 2

 本日になって、やっと「本の雑誌」2009年1月号を手にすることが
できました。もう大分まえからあちこちのブログで、この号のことが、
話題になっていましたが、東京から遠くはなれて、「本の雑誌」を常備で
ならべている書店もないことから、あちこちのブログにある、この号の
記事についての話題は、ねたばれのようにも感じて、できるだけ読まない
ようにしていました。
 「本の雑誌」は、われわれの世界ではずいぶんとメジャーではありますが、
もともとが小さなメディアであります。マイナーな世界の集合体のようなもの
ですから、あまり大きくならないほうが、小生の好みにあっていたようです。
 創刊時の「本の雑誌」の部数というのは、どれくらいであったでしょう。
本の雑誌 風雲録」で調べたら、すぐにわかりそうですが、たぶん、相当に
すくないはずです。「本の雑誌」の前身は、コピーでの回覧雑誌のような
ものですから、さらに小さなメディアでありました。
 最近、目につくブログには、小さな雑誌をはじめた人のものや本の愛好家
たちによる雑誌などをとりあげたものが多くあります。
拙ブログでも、そうしたものの一つ「SPIN」を話題としましたが、こうした
小さな雑誌は、きわめて少ない読者を想定していますので、雑誌の性格が
よりはっきりとします。
きわめてマイナーな世界の愛好家というのがは、多く存在するわけがないので
ありますからして、少数者むけの雑誌の部数が多くなるということは、中身が
薄まって、もとからのコアなファンには愛想をつかされることになることも
あるようです。