2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧
本日に帰宅しましたら、岩波「図書」11月号が届いておりました。 「図書」でまっさきに眼を通すのは、翌月刊行予定の頁でありますが、 それにしても、岩波書店はずいぶんと一月でたくさんの本をだしている ことです。これだけだしている出版社というのは、…
28日に日曜日に、15分だけといってブックオフに立ち寄りましたら 105円の棚に、「きみの鳥はうたえる」佐藤泰志 河出書房新社を見い だしました。105円の棚は、通常はほかの半額棚にあるものが売れずに 落ちてくるというのが一般的なのですが、状…
個人全集で一番多くの版がでているのは何でありましょうか。 なんとなく、夏目漱石全集というのが、一番多くの版があるように思えますが、 どうでしょうか。岩波だけでも、一番有名な菊判のほか、新書版全集とか、 四六版全集など、あの印象的な装幀で、ずい…
最近は、全集などの刊行で、一時払い特価なんていうのはあるのかなと、 このブログで記しましたら、26日金曜日の朝日新聞朝刊にでていました 「世界文学全集」河出書房刊、(池澤夏樹個人編集)全24巻の広告に、 一時払い特価の文字をみることができまし…
戦後しばらくは紙の生産が十分でなくて、出版をしようとしたら、まずは紙の 確保にめどをつけなくてはいけないのでした。当時は、活字にうえていたせいも ありまして、ちょっとした出版物はすべてうれましたので、紙の奪い合いがおきて それが「洛陽の紙価を…
本日も内容見本の話でお茶を濁そうかと思っていましたが、仕事から帰宅しま したら、中野書店「古本倶楽部」で注文してあった本が届いておりましたので、 その収穫について記することにしましょう。 古本のソムリエさんのブログにありましたが、今回の「古本…
全集の内容見本のことにふれましたが、小生のところには、どのようなものが あったかと納戸をさがしてみましたら、大きめの袋にどっとはいったのがでて きました。ちょうど、小生が本を買い始めたのが60年代の終わりから、70年代に かけてでありまして、…
最近に古本目録をみましたら、かっての個人全集の内容見本がけっこうな 値段ででているのでした。そのむかしに、全集というのはけっこうひんぱんに でておりまして、その販売促進のためには、立派な内容見本が用意されていて ちょっとした書店にいきましたら…
庄野潤三さんの最近の小説を読んでいて、一番感じるのは、これに登場する 家族たちはどのように思っているかということであります。 椎名誠の書いたものを読んでいたら椎名の娘さんは、作品にとりあげ られることをいやがって、息子の岳くんは別にかまわない…
庄野潤三さんの最近作品は、すべて夫婦二人の生活ぶりについてのものです。 「こどもが大きくなり、結婚して、家に夫婦二人きりで暮らすようになってから 年月たった。孫の数も増えた。そんな夫婦がどんなことをよろこび、毎日を送って いるかを書きたいと思…
最近読んだ本にロックフェラー財団の窓口になっている人として、坂西志保さんの 名前を見いだしました。いまではほとんど坂西さんの名前を聞くことはなくなっている のでありますが1896年うまれの彼女は、日本の戦後からの復興期に相当の役割を はたした…
「かえるの子はかえる」といったときに、一番正しい解釈というのはなんで しょうか。最近では国会議員として3代にわたっているなんて一家がでている のですが、そうした一家に「かえるの子はかえる」ですねというのは、あたって いるのでありましょうか。 …
アイロンと朝の詩人―回送電車〈3〉作者: 堀江敏幸出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2007/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (33件) を見る 堀江敏幸さんのエッセイ集「回送列車」はシリーズも3巻目となりました。 今回はタイトルが「アイロンと…
「世代」というのは、戦後間もない46年7月創刊され、52年12月に17号で 終えた同人誌であります。「 この青年たちは戦場を知らず、軍隊生活の不合理だけを知り、中国人を殺した 経験をもたず、自分たちが殺される期待の経験だけをもっていた。未来の…
「米川サロン」というのでグーグル検索をかけますと、以下のひとつにヒットする のでした。ひとつしかでてこないということは、一般的には「米川サロン」という ふうにはよばれていなかったのかもしれません。 しかし、それがでてくるのが、「矢牧一宏」さん…
日高普さんの「本をまくらに本の夢を」をぱらぱらとみていましたら、次の ようなところがありました。もともとは「岸田國士」さんとのことを記した なかで見いだしたものです。「 もともと岸田國士が好きだった。劇作家としても長編小説の作家としても 好き…
経済学者の日高普さんの書評集である「本をまくらに本の夢」から山口昌男さんの 「挫折の昭和史」を評したものを紹介です。書き出しは、次のようになります。 「 本書は昭和ひとけたの歴史を描いたものだが、近代日本の歴史人類学と称する だけあってふつう…
「本をまくらに本の夢」というのは、経済学者であった日高普さんの 書評を集めた本のタイトルであります。「本をまくらに」というのは、 奥本大三郎さんの著書のタイトルでもありますが、ねころんで本を読んで いるうちにいつのまにか、うとうとと居眠りをし…
ひさしぶりに仕事帰りにブックオフへと立ち寄りました。小生の住むまちには ブックオフ一軒とリサイクル系の本屋が数軒ありますが、定期的に巡回している のは、ブックオフのみであります。数週間、とりこみが続いていたせいもあって ブックオフにもごぶさた…
昨日に続いて、ハヤカワ文庫「私の選んだ文庫 ベスト3」からでありますすが、 本日とりあげる選者は柳田邦男さんでして、加賀乙彦さんの作品からのベスト3で あります。 柳田さんの書き出しは、次のようになります。 「 心の病に苦しんでいた息子が、自死…
だれそれが選んだ三冊というのは、現在も毎日新聞読書欄で続いている シリーズですが、これの楽しみは誰が、誰のどの本をとりあげるかであります。 この二人の組み合わせを、和田誠さんのイラストでいれてコラムとするのですが、 ある程度まとまると、このイ…
作家の岩阪恵子さんが「図書」10月号に「阪田寛夫さんについて」という文章を のせています。岩阪さんは大阪の生まれで、大阪を舞台としたものや小出楢重に ついての作品を発表していますので、阪田寛夫さんの作品世界についても親しんで いるかと思いまし…
平凡社ライブラリーから復刊された「詩人たち−ユリイカ抄」のグラビアには、 書肆ユリイカ本の書影がのっておりました。かってのエディタースクール版では このようなものはなかったので(刊行リストはありましたが)、この書影は大変 参考になりましたです…
幻冬舎の「星星峡」117号に中条省平が「毎日かあさん」西原理恵子をとりあげて いるとは、昨日のブログにも書いたところであります。毎日新聞日曜日のお楽しみは 読書欄と毎日かあさんでありまして、これと将棋の名人戦のために、毎日新聞を続けて いると…
先日にたちよった大きな本屋のレジカウンターに「星星峡」というPR冊子が あって、これを入手することができました。これは幻冬舎がだしている冊子で ありまして、すでに10年もだしているというのに、手にしたのははじめての ことでありました。角川を退…
京都の町を歩くときは、市バスの一日券を買って、あちらこちらとバスに のって動くのが楽しいことです。京都は、中通りが狭いせいもあって、バスに のって動くように、まちが作られているように思います。特に、均一区間が 大きいので、500円の乗り放題券…
旅行で自宅を不在にしていたときに、出版社からPR冊子が届いておりました。 自宅に戻ったら、数社から届いているせいもあって、なかなか中をみることも できずにおります。ぱらぱらとページを開いてとりあえずのチェックです。 岩波「図書」のトップに高橋…
みすずが提供している「出版ダイジェスト」(10月1日号)が届きました。 最近のみすずは、ずいぶんと路線をかえていて、そのむかしの「晶文社」を ほうふつとさせます。最近話題になっている坪内祐三さんの「四百字十一枚」と いうものとか、ソンダク「土…
今回は、別に主たる目的がありましたので、古本や歩きはまったく できませんでした。宿から歩いて駅にむかったりするとき、「京阪書房」 などの前を通ったのですが、残念ながら敷居をまたぐことができません でした。きちんとした古本やに足が向かなくなって…
旅の宿からと気取って書いていますが、なんのことはなしで京都に来て いるのでありました。これまでの数日は、日頃よく足をはこぶところ ばかりでしたが、本日は、はじめての店へといきました。 恵文社一乗寺店というのが評判と聞いて、京都滞在中に一度いっ…