2013-01-01から1年間の記事一覧
今年も、当方が影響を受けた多くの人が亡くなったことだと、今年の訃報欄の総集編 をながめておりました。 大島渚、安岡章太郎、山口昌男、飯島耕一、すまけい等々であります。 そういえば、小生の友人がとても影響を受けていたコリン・ウィルソンも亡くなっ…
今年の10月に詩人の飯島耕一さんが亡くなったと思ったら、それから二ヶ月後となる 12月25日に、飯島さんの文学仲間であった金本太中さんが亡くなられました。 北海道室蘭市で会社を経営していた金本さんは、学生時代から飯島さんの詩友であり まして、飯島さ…
亀和田武さんが描く「佐野洋子」さんのところに、佐野さんの最初のご主人である 装丁家の「広瀬郁(ひろせ かおる)」さんが登場しました。広瀬さんの装丁といえ ば、代表的なものはと思って頭に浮かんだのは、河出書房のものでした。 本日の片付けのときに…
亀和田武さんの「夢でまた逢えたら」は、19本の文章からなっています。 描かれているのは、芸能界とテレビ制作の裏話、雑誌にかかわる人々、ひいきとする ミュージシャンについて、まんがの神様との出会い、ジャズ喫茶と作家について等々、 多彩な題材であ…
亀和田武さんの文章は、これまでも目にしたことがあるのですが、まとまったもの を読むのは、今回がはじめてであります。 当方よりも2歳ほど年長でありますが、見事なまでの裏道人生でありまして、決し て他人様のお手本になるものではありません。 しかし…
当方はけっこうええかっこしいの、まじめ人間を装っておりましたので、ビニ本と か自販機ポルノにはほとんど縁がないことになっていました。 コミック雑誌もエロ系もまったく疎いのですが、そうした雑誌を作っていた人たち の話を読むのはたいへん好きであり…
おくればせながら、今年話題となった本を手にしました。 「本の雑誌」の「私のベスト3」でも嵐山光三郎さん、壹岐真也さんのお二人が、この 本をあげています。夢でまた逢えたら作者: 亀和田武出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/04/18メディア: 単行本(…
豊崎由美さんの「第1回鮭児文学賞」については、ご自身のページでも言及して いますので、フォローさせてもらってよろしいのでしょう。 「豊崎由美@ガタスタ屋ですが、それが何か? @toyozakishatyou 」というページ となります。 「北海道新聞の連載「鮭…
知人から提供してもらって毎日新聞、読売新聞の読書欄を見ることができたのです が、本日は、地元紙の書評欄を見ることができました。 地元紙は「ゆかりの作家活躍」と見出しにあります。 「江別市在住の桜木紫乃が、道東を舞台にした『ホテルローヤル』で今…
本日は各新聞とも読書欄が掲載されるのでありますが、毎日と読売は書評担当による ことしの三点でありました。毎日は、先週と今週の二週連続での掲載ですが、丸谷才一 さんの影響が、ことしもあちこちにありです。丸谷才一全集のことをとりあげている 人もい…
このところ朝日夕刊では「回顧2013」が掲載されています。 最近は、これで取り上げられるものを、ほとんど見たり聞いたりしていないことと 思っていましたら、今年はめったにないこと、次のものを見ておりました。 「私の3点」で、あげているのは大笹吉雄さ…
「本の雑誌」2013年1月号のおたのしみ「私のベスト3」を見ています。 どうやら、これを見て一番驚いたのは「『狩久全集』(全六巻)『四季桂子全集』 (全一巻)全七冊セット」のことであるようです。本当に読みたいものは、自分たち でだしていくしかない…
当方は、ミステリーとかSFの分野にはうといので、もちろん「狩久」という名前は 承知しておりませんでした。これはなん読むのだろうかと思って検索をかけてみまし たら、まっさきにこの全集のことがでてきました。 全集の書影なども掲載されていますが、この…
「本の雑誌」一月号に掲載の「私のベスト3」を見て、一番印象に残ったのは、次の くだりであるようです。 このように記しているのは、作家北村薫さんであります。 「個人全集といえば、あっと驚くものがあった。今年の<三冊>というわけにはいか ないので…
「本の雑誌」1月号の「読者が選んだベスト1」というところをながめています。 13人の方のベスト1が紹介されているのですが、どんな人が採用されているのだ ろうかと気になりました。 一番若い人は33歳でありました。残念ながら20代の方は採用されていなく…
本日、「本の雑誌」2014年1月号が届きました。配達してくれた本屋さんありがとう です。 1月号は特大号でありますので、ふだんよりも値段が高くなっていますが、今月は いかにも特別です。その昔の「本の雑誌」は1月号に「和田誠」さんのイラストと文章 があ…
ほとんど外国にはいったことがないのですが、当方の友人にはできるだけ日本人と あう可能性のない、足の便の悪い外国を訪問するのを趣味としている人がいます。 彼の話では、どこにいってもほとんど日本人と遭遇するとのことでしたが、全世界の 津々浦々まで…
すまけいさんが亡くなって追悼の文章でもないだろうかと思っていましたが、本日の 朝日新聞朝刊「声」の欄に「すまけいさんの語り 忘れない」という50歳の女性の 投稿があり、これを見て、我が意を得たりとなりました。 朝日新聞のデジタル版では、この投…
最近買った本で大きなセットものがあったことを忘れていました。 昨日に「購入数も過去最低に近いこと」と記しましたが、この大物が加わりますと、 一気に数字は増えるのでありました。 谷崎潤一郎全集 新書判 中央公論社です。 この写真にありますのは、全…
ここのところ余裕のない生活でありまして、本屋に足を運ぶこともできておりませ ん。今年もそろそろ終わるというのに、つまみ読みばかりでありまして、読了した ものがほとんどないというのは淋しいかぎりであります。もうすこしページのかせげる ものも混ぜ…
すまけいさんは、アングラ劇団では有名な存在であったようですが、その時代の 舞台はまったく見たことがありません。1972(昭和47)年には役者であることを やめてしまって、その後しばらくは舞台にはあがらなくなっていました。 再デビューしたのは1985(昭…
すまけいさんが亡くなりました。 不思議な名前でありますが、これは本名というのに驚きました。漢字で表記する と須磨啓となるのだそうです。本名からして芸名のようであります。 このかたは、現存の日本人では一番有名な国後島出身の人であったようです。 …
「en-taxi」40号から話題をもらっていました。次は松家仁之さんの音楽についての エッセイについてかなと思っていたところです。 「アルバムが出ればためらわずに買う現役ミュージシャンの名前を指折り数えてみる。 ランディ・ニューマン、ジョニ・ミッチェ…
「en-taxi」40号には、石原慎太郎さんへのインタビュー記事が掲載されています。 石原さんという人は、高飛車で人間的にはまったく好きになれそうもない感じであり ますが、つき合ってみたらどうなのでしょうね。 政治的には対極にあって、人間的にも誠実そ…
今月に刊行となる小沢信男さんの「捨身な人」晶文社についてです。 晶文社のページをみたら13日に出荷開始とありますので、早いところでは14日に店頭 にならぶのでしょうね。これは予想以上に順調な仕上がりです。捨身なひと作者: 小沢信男出版社/メーカー: …
小沢信男さんの書名となっている「捨身なひと」というのは、もちろん肯定的な 意味あいによってでありまして、それは装画を担当したミロコマチコさんの絵からも 伝わってくることです。 バビルサというのは、「『最後には牙が頭に刺さって死に至る』とのうわ…
企画した中川六平さんが死の床で「小沢信男にミロコマチコ、いい本になるぞ、 これは」といった本が、そろそろでるようです。ネット上には、これの書影が掲載され ていますので、宣伝の意味も含めて、これの表紙を転載してみます。 12月14日(これは討ち入り…
小沢信男さんつながりで「en-taxi」40号のページをめくっています。 師走の話題でありますからして、今年の収穫もしくは今年に失ったものであります。 今年失ったもので、当方が日頃なじんでいるブログなどで良く取り上げられているの は、なんといっても中…
本日は「みすず」12月号表紙裏の「賛々語々」42 を目にすることができました。 今回のタイトルは「行く年や」というもので、富田木歩の俳句をとりあげています。 このように連日、小沢さんのものを目にできるとはうれしいことであります。 そういえば、つぎ…
小沢信男さんは、これまでに小沢昭一さんの著作の書評を発表していまして、それは 「本の立ち話」(2011年 西田書店)に収録されています。本の立ち話作者: 小沢信男出版社/メーカー: 西田書店発売日: 2011/03/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 31回こ…