本日も、これを記すのに「ダカーポ 今年最高の本」をみています。
この本のなかから正月用に購入する本を絞りこみました。正月に読む
ことはないでしょうが、この特集のすすめにのっかって購入したものが、
自分の好みにあうといいのですが、どんなものでありましょう。
それとは別に、この「ダカーポ」特集で、これは小生もおすすめだなと
思うのは、次の一冊であります。
- 作者: 石堂淑朗
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本
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あります。
「ただの銀幕回顧録と思うなかれ。乱交状態挿入OK、さあこれからという時に
リチャード・ブローティガンに引きはがされたとか、出てくる人がすごい。
壮絶にばかばかしいネタの数々が、エスプリ漂う講談調で語られる。」
この本は、一昨年くらいから「ちくま」に連載していた文章をまとめたもので
ありまして、これが連載中に、拙ブログで数回とりあげたことがあります。
ちくま連載時に、ほぼ読んだと思うものですから、今年に単行本となった時には
購入することもなしです。(いまだに単行本は、手にしておりません。)
東大の学生生活の話題、藤田敏八、吉行淳之介などなど興味深い話題にこと
欠かずですが、この本は大島渚の映画を見てきた世代の人にしか受けないかな。
文章を書く人としては、けっして実績があるわけではない石堂淑朗さんに、この
ようなものを書かせたPR雑誌「ちくま」の編集者はすごいと思うことです。
林蘊蓄斉さんのブログを拝見しましたら、「ちくま」は1月号から表紙絵が
林哲夫さんのものにかわるとのことですが、その打ち合わせにきた編集長の
エピソードがのっています。このような編集長が、偏屈老人の文章をひきだす
ことになるのかと思いましたです。