2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

今年最後の一冊

大晦日は女性たちは、夜のごちそう作りで忙しいので、食料の 買い出しは男たちの仕事となります。いつものスーパーは、普段よりも 買い物かごをもったおやじたちが目立つのでした。 おとこだけで買い物にいきますと、寄り道でブックオフによったと しても、…

「ヘリック詩抄」2 森亮

岩波文庫のタイトルになっているのは、「しょう」の字が 金へんい少の字を書く ものとなっています。これが普通では変換されないものですから、昨日の件名とした ときには、岩波文庫のタイトルとおりで「詩しょう」とひらがなとしています。 金へんに少の字…

「ヘリック詩しょう」森亮

ヘリック詩鈔 (岩波文庫)作者: ヘリック,森亮出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/12/14メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る ひさしぶりに新刊本屋へといきましたら、岩波文庫の新刊が目にはいり ました。もともとは、松田道…

読売「2007年の3冊」

本日に職場で年末の掃除をしておりましたら、読売新聞12月22日付けが でてきました。最近は、読売を手にすることがすくなくなったのでありますが、 たしか、日曜日は読書欄が掲載されているはずと、捨てられていた新聞を救い だして、なかを確かめたので…

ことしの収穫「先生とわたし」

今年も残りが少なくなって、今年の収穫という企画も出そろったように 思います。小生もじぶんなりの今年の収穫というのをリストアップしなく てはと考えるのですが、なかなか絞りきることができませんで、そうこう しているうちに春になってしまうのが、いつ…

カフカの手紙

池内紀さんの「ちいさなカフカ」(みすず書房刊)にある、カフカの「手紙の行方」と いう文章を読みますと、本当に不思議な気分になります。 カフカの手紙をたくさんうけとることとなった女性の一人「フェリーツエは五百通に のぼる手紙をきちんと保存してい…

「ちいさなカフカ」

ちいさなカフカ作者: 池内紀出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2000/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る 先日にブックオフで入手したのが「ちいさなカフカ」であります。 小生は、カフカの世界にはほとんどなじみがないの…

「シーズンズ・グリーティング」

「シーズンズ・グリーティング」ということばがあるということは、今から 10年あまり前にでた「山下達郎」さんのアルバムタイトルで知りました。 あのアルバムは、クリスマス時期に聞かれる曲が中心におかれているので、 それで「季節のあいさつ」というと…

和田誠「装幀の本」2

本日にラジオを聞いていましたら、「阿久悠」さんの追悼番組をやっておりまして、 これまで何曲に詩を提供したかという話をしておりました。番組は、2000年の 再放送ですが、そのときに数えてはいないけどたぶん5000曲はくだらないと いっていました…

和田誠「装幀の本」

本日の新聞をみましたら、今年の大佛次郎賞に最相葉月「星新一」が選ばれたと ありました。この本は、ずいぶんと評判が高いようであちこちでとりあげられて います。 小谷野敦さんかのページをみていましたら、この作品のように他の賞を受けている ものは、…

ドロボウ本屋(狸小路)

本日の話題は、「本の雑誌」12月号からです。 この号で目についたのは、坪内祐三さんのコラムとコメントでした。 件名となっているのは、坪内祐三さんが連載している「読書日記」のなかに あるくだりです。 「読書日記」のトップ話題は、植草甚一の展示の…

「深夜快読」4

筑摩の高校「現代国語」教科書は、小生が手元に残しているものただ一つの 教科書であります。昨日まで、高校2年までのものを拾い読みしていたのです が、森まゆみさんは「高校3年の教科書」の文書を、とりあげていて、他の 学年にふれているのを目にしてお…

「深夜快読」3

本日も、森まゆみさんの「深夜快読」に触発された「高校現代国語」教科書に ついての話題です。この場合の教科書は、森まゆみさんがなじんだ筑摩書房の ものでありまして、昨日は芥子色の一年生の教科書でしたが、本日は青の表紙の 2年生のものを話題にしま…

「深夜快読」2

森まゆみさんは、高校三年生の時の筑摩書房「現代国語」教科書のことをとりあげて いました。昨日に引用したところでは、「なにも受けを狙っての最新人気作家の作品 など必要ないではないか。」とありましたが、高校三年生の教科書がすぐにでてこない のです…

「深夜快読」

「深夜快読」は、谷根千でいちやくメジャーになった森まゆみさんの本です。 子どもを育てるシングルマザーとして、昼間は地域雑誌の取材、編集をして そのほかにも頼まれ原稿などを書いていたのでしょうが、自分の楽しみのための 時間を持つことができた時は…

「深夜の読書」2

ブックオフで辻井喬さんの本を購入することになった背景には、小生の12月 1日のブログに「羊の歌」さんが、「ハーバーマスを愛読する経営者なんて、 他には堤清二くらいかもしれません。 」と書き込んでくれたことがあります。 小生は、辻井喬(堤清二)…

「深夜の読書」

昨日に立ち寄ったブックオフで購入したのは、その時は意識もしていなかった のでありますが、書名に深夜の文字がはいるのでありました。しかも、どちらも 深夜に本を読むという趣旨の書名で、それは、次の2冊です。「 深夜の読書」 辻井喬(堤清二) 新潮文…

平凡社の時代

平凡社は、「世界大百科」をだしていただけあって、ずいぶんと多彩な 人材をかかえていました。嵐山光三郎の「口笛の歌が聞こえる」には、 変人たちがたくさん登場するのですが、このような変人たちが勤務することが できたのも「百科事典」と創業者の下中さ…

月刊「太陽」平凡社

平凡社から月刊「太陽」という雑誌がでておりました。休刊となってから どのくらいたっているのかと思いますが、自宅の片づけをしておりましたら、 「太陽」が何冊かでてきました。このような写真をたくさんつかった雑誌と いうのは、うまく編集すれば、けっ…

懐かしい人たち2

本日も吉行淳之介「懐かしい人たち」から、話題をいただきます。 以下にひく文章のタイトルは「井伏さんを偲ぶ」というもので、掲載された のは「新潮」平成5年9月号です。「 井伏さんにお会いした最後は、二十年近く前である。戦後まもなく創刊の 『作品…

ねころんでは読めない本

昨日に、画家の中村宏さんの不思議な絵が「ハイスクールライフ」にはあったと 記しましたが、ネットで検索をしていたら、今年に中村宏さんの「回顧展」が あって、東京現代美術館のページには、中村さんの作品が掲載されていました。 そうそう、このような絵…

「ザ・ハイスクール・ライフ」

松岡正剛さんの書くものは、ちょっと肌合いが違うと思うので雑誌「遊」も、 ほとんど購入することなく、ここまできています。今年にでた「千夜千冊」は ほんとうにすごいと思うのですが、ネットでもほとんど読んでいませんでした。 「千夜千冊」のことをネッ…

三島事件当日の午後

「三島事件当日の午後」という文章は、吉行淳之介さんの「懐かしい人たち」に あるもので、懐かしい人は三島由記夫ではなくて、「大岡昇平」さんでありました。「 大岡さんは東京育ちで、私もそうだからある程度分かるのだが、こまかく気を 使うタチで、それ…

懐かしい人たち

懐かしい人たち (ちくま文庫)作者: 吉行淳之介出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (28件) を見る 昨日に引き続きブックオフへと立ち寄りました。昨日に見つけて購入するに いたらなかった…

ボルヘスとエヴァ

空間の旅・時間の旅 (ユルスナール・セレクション)作者: M.ユルスナール,岩崎力,Marguerite Yourcenar出版社/メーカー: 白水社発売日: 2002/02メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 本日は金曜日ですから、仕事帰りにはブックオ…

多田道太郎さん追悼

今月2日に、多田道太郎さんが亡くなったと報道がありました。最近は、 まったく多田さんの本も読んでいないことだ思ったのですが、すぐに手の 届くところには、多田さんの著書は見当たらないのでした。ちょうど、 小生が学生のころに「しぐさの日本文化」な…

「出版と社会」

出版と社会作者: 小尾俊人出版社/メーカー: 幻戯書房発売日: 2007/09メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (9件) を見る 先日の朝日新聞読書欄に、「出版と社会」小尾俊人著がとりあげられていました。 「 豊富な文献を通して語る大正の終わ…

洋書の夜明け

本日は職場の忘年会がありまして、すこしアルコールがはいっております。 小生は、お酒が弱くて、すぐに眠くなりますので、さきほどまでうとうととして おりました。 いまはちょっと目が開いていますので、いまのうちに本日のノルマをやっつけて しまいます…

楓をかえでと読む

岩波の「図書」12月号の「広辞苑」特集をみておりましたら、「広辞苑の 植物と挿し絵」という文章がありました。筆者は小野幹雄さんという植物学者で、 これまで広辞苑の植物部門を担当していた方だそうです。 この文章には、次のようにあります。 「 生物…

インカ帝国地誌

インカ帝国地誌 (岩波文庫)作者: シエサ・デレオン,増田義郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/11/16メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (3件) を見る 知人が先日のお祝いのお返しにといって「図書カード」をくださいました。 小生には…