2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧
「本の雑誌」が2月号で、「百歳までの新読書術」という特集を組んでいるのですが、 その昔には、「読書術」とか「読書法」と題された本が普通にでていましたですね。 昨日に、頭に思い浮かんだのは、次の一冊でありました。 これは、河出書房からでていた「…
「百歳までの読書術」としていましたが、話題が続かないので、ちがったタイトルに しましょうかと思っておりました。そうしますと、よくしたものでTVをみたり、本を あさっていたりしたら、材料になりそうなものがありました。 まあ「百歳までの読書」とい…
「本の雑誌」二月号の特集「百歳までの新読書術」から話題をいただいています。 百歳にたどりつくまでに、当方はまだ四十年ほどありますので、これだけ時間が あれば、相当な量のものが読めるぞと思い、その期間に読むものの計画をたてて、 本を買うというの…
「百歳までの読書術」といっておきながら、45歳でなくなった伝説の編集者 塙嘉彦さ んのことに話がいってしまいそうです。拙ブログでは、以前に山口昌男さんの関連で、 この方を話題にしておりました。平凡社からでているアンソロジー「未開と文明」山口 昌…
「本の雑誌」二月号が、「百歳までの新読書術」という特集をやっています。 限りなく百歳に近い人へインタビューがあったりすれば面白いのですが、この特集の 年長さんは赤瀬川原平さんとか、津野海太郎さんの70代でありますので、まだまだ先は 遠いでありま…
本日の仕事帰りにブックオフに立ち寄りましたが、ずいぶんとすいていました。 以前は、車を止める場所を確保するのに大変なこともあったのですが、このところ 昔ほどでないように思います。市内にもう一店舗ふえたからかもしれません。 本日の百五円棚をチェ…
鶴見俊輔さんの本を取り上げているうちに、吉田健一さんのほうへ話題がいきそうに なっていました。吉田健一さんには「交友録」という著作があって、これには例外的に 自分の父親について記していたのを思いだしました。それにしても、吉田健一さんは 「華麗…
吉田健一さんと鶴見俊輔さんの表面的な類似を数えあげれば、それなりになりそう であります。生き方のスタイルは違うのでありましょうが、ともに家柄という重圧に 耐えて、自分を築いてきたように思います。 表面的な類似といえば、名門の一族に生まれている…
そういえば、鶴見俊輔さんには「もうろく帖」という著作と詩集「もうろくの春」 があるのでした。これらはSUREからでているのですが、当方はまだ購入するに いたっていません。 SURE目録に、これらの紹介がありましたが、そこから「もうろく帖」の紹…
鶴見俊輔さんの「象の消えた動物園」(編集工房ノア刊)の帯には、次のようにあり ます。 「私の目標は、平和をめざしてもうろくするということです。」 「もうろく」という言葉は、最近の鶴見俊輔さんを理解する上での基本的な用語です。 この本のあとがき…
鶴見俊輔さんの「象の消えた動物園」(編集工房ノア 2011年8月刊)から話題をい ただいています。昨日に引用した川崎彰彦さんの「夜がらすの記」帯によせた文章は、 84年のものでありますので、当方はその時点で目にしているはずですが、それが頭から とんで…
年が改まって最初に購入したのは、心ならずもブックオフでのことでした。本当は 行きつけの本屋で、店頭からなにかふさわしいものを選びたかったのでありますが、 これは行きつけ本屋の絶不調のせいで、かないませんでした。年明けから、この店に は数度足を…
今年の正月は、変則で仕事をしていたせいもありまして、年明け最初に本屋にいった のは松がとれてからとなってしまいました。 均一系の古本ブログを拝見しますと、元旦のブックオフは思い切ったセールをやって いたとありました。せどりなどを業にしているの…
鉄道で長距離を走るというのは、最近では珍しいことになってしまいましたが、 当方が飛行機に初めてのったのは、二十歳をすぎてからのことでした。(今から 四十年も前のこと) 川本三郎さんの「小説を、映画を、鉄道が走る」を見ていましたら、その第一章に…
川本三郎さんの「小説を、映画を、鉄道が走る」を手にして、まず眼にしたのは当方 の住む町のことが話題となっていないかでありましたが、いちばんありそうなところに はでてきませんでした。これは残念であります。 当方の町の駅に降り立った人は、過去には…
当方がすこし煮詰まっていると見てとった知人が、すこし気分転換にといって本を 貸してくれました。ブログねたも満載でありますよとコメントがついていたのは、 川本三郎さんの「小説を、映画を、鉄道が走る」でありました。これはありがたい、 さっそく手に…
阪田寛夫さんの散文作品は、どのくらい刊行されているのでしょう。著作年譜には、 刊行された小説集が19冊とエッセイ・評論が9冊とありますので、これからじっくりと 集めてみることにいたしましょう。作者によっては、数冊、入手がとっても難しい なんてこ…
阪田寛夫さんと庄野潤三さんはともに朝日放送に勤務していたのでありますが、お二人 ともに、どちらかというとラジオの時代でありました。通常のラジオ電波は遠隔地まで 届きませんので、阪田さんが制作をした番組を聞いた記憶はありません。後年になって、 …
当方は、詩人 阪田寛夫さんよりも、小説家阪田さんのほうが好きでありますが、 それは阪田さんのものに限らず、詩よりも散文のほうになじんでいるからということ なのでしょう。 どちらが後世に残るのであるかというと、小説家 阪田さんは、少数の熱心な フ…
阪田寛夫さんは伊藤英治さんという良き編集者を得て、全詩集をまとめてもらう ことができました。普通でありましたら、小説を中心とした散文選集のほうが世に でやすそうでありますが、散文はまとまることなく現在にいたり、児童詩の世界の人 たちが尽力して…
阪田寛夫さんは、あの世代にしてはまれなほど家庭の中に歌がありました。歌と いってもクラシックではなく、賛美歌が中心であったようですが、極めて珍しい家庭に 育ったといえるでしょう。 そうした家族から、作曲家 大中恩さんと 詩人 阪田寛夫さんがでて…
「阪田寛夫全詩集」から除かれることになったジャンルのもので、例外的に収録された ものがあるとのことで、それは次のようにあります。 「但し、収録した『かぜとひかり』は固有名詞こそありませんが、群馬県の『清心幼稚 園みんなのうた』(大中恩曲)です…
「阪田寛夫全詩集」の章を立てと、これに収録されなかった作品ジャンルについての 編者 伊藤英治さんのコメントを紹介しましたが、それじゃ収録の方針というのはと、 思っていましたら、これは「全詩集」の冒頭、目次の次にありました。 「 作品収録にあたっ…
阪田寛夫さんの作品を16年にもわたって調べ続けるのでありますからして、こうなる と、ご本人以上に、阪田さんの作品世界に精通するものであります。そうでなくては、 「編者伊藤の責任において定本化して『全詩集』に収録」などと書くことはできません。 先…
阪田寛夫さんが生きているうちに全詩集が刊行されていれば、基本的なところは 今と同じようなものなのかもしれませんでしょうが、編集者伊藤英治さんの作業は 違ったものになっていたのかもしれません。 この全詩集の内藤啓子さんのあとがきから、「父の死後…
「阪田寛夫全詩集」の解説で、編集者の伊藤英治さんは「全詩集の構成と編集について」 記しています。これを見ますと、全詩集は順調であれば2000年くらいには完成していた のかと思われます。それで終わっていれば阪田さんの長女 内藤啓子さんが書かれた よ…
まど・みちおさんは、いまだ健在でありますが、すでに全詩集が刊行されています。 それからも作品を発表していますので、これは全詩集補遺としてまとめられるので ありましょう。それであれば、伊藤英治さんがいなくてもできるでしょうが、問題は 理論社が、…
日本で個人全集というのは、作者が生前に刊行となるものは、作者に都合の悪い ものは収録されないのが一般的で、なによりも生前に全集というのは、どういうこと でありましょう。作者が亡くなってからの全集であっても、発表済みの作品であって も、すべては…
お正月の三が日は、このところ手にしている「阪田寛夫全詩集」(理論社刊)から お正月にちなんだ詩を引用させてもらいます。(タイトルが「年頭所感」とあります ので、仕事始めのあいさつにつかえる材料はないだろうかと思って、こちらのページを のぞきに…
阪田寛夫さんの「年頭所感」という作品を引用できたのも、理論社「全詩集」(とりも なおさず、編集者 伊藤英治さん)のおかげであります。 「年頭所感」と題された二行のものは、詩を作るためのメモのようなものでありまして、 これをもとに詩作して発表し…