2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧
竹内勝太郎さんの本「藝術民俗學研究」の装幀をしていたのは、画家の庫田叕さん であります。後年になって東京芸大教授となるのですが、若いころはたいへん貧乏で あったと、庫田夫人であった詩人 馬淵美意子さんが書き残しています。 それにしても、庫田叕…
四天王寺境内で開催されていた古本まつり会場で購入した本の紹介をしています。 購入したなかで一番古書らしい雰囲気のものは、つぎのものでした。芸術民俗学研究 (1949年)作者: 竹内勝太郎出版社/メーカー: 福村書店発売日: 1949メディア: ?この商品を含む…
昨日足をはこんだ四天王寺境内での古本まつりですが、時間が足りなくて半分しか まわることができませんでしたので、本日午前に再挑戦としました。 今回の古本まつりは、会場を四分割して、そのブロックごとに二百円買うごとに スタンプ一つで、スタンプ五個…
ピーチな旅も終盤にはいり、今回の目的であった野暮用を終え、古本まつりの 会場へと足を運ぶことができました。当方の大阪での定宿は、四天王寺から徒歩 10分弱というロケーションでありまして、すでに時間は16時をまわっていたので ありますが、いけるとき…
こうして気軽に関西へとくることができるのは、LCCでもとりわけピーチ アビエーションのおかげであります。ちょうどピーチ便の就航か決まった のと、当方が関西へとくる機会が多くなったのとが同時期であったことで、 まさしくピーチさまさまであります。当…
京都での二日目です。 今回の旅行は野暮用が中心でありまして、観光にかかるところがほとんどなし となっています。なんとかすこしでもやりくりをして、せっかくの関西を楽しまな くてはであります。 京都は季節を問わず観光客が多くて、特に休日はたいへん…
今回の旅行期間中は、どうやら関西はお天気が続きそうであります。お天気が よろしいと旅行をしている当方だけでなく、屋外でのイベントを行うところも 喜ぶこととなります。 朝の散策のときに、昨日にのぼりをみかけた四天王寺古本市の会場に足を運ん でみ…
本日の大阪はお天気がよろしで、気温もあがりました。 当方が住んでいたところは一昨日までお天気が悪くて、最高気温が10度を下回る という日が続いておりましたが、本日の大阪は、当方の感覚では初夏をとおりこし て、夏本番も近いかとおもいました。幸いに…
昨日まで長谷川四郎さんについて記しておりました。日本ではほとんど知られる ことのないシベリアの詩人たちとの出会いをつづり、作品を翻訳して紹介すると いうことは、長谷川さんにとって大切な仕事であったと思われます。 これについては、もうちょっと関…
長谷川四郎さんは、シベリアで出会った作家から紹介をうけた詩人や作品を、ルポの なかで取り上げています。 三省堂新書の「シベリア再発見」では、案内してくれた作家は「ワシリー・エフィー メンコ」とあります。 以下は、「シベリア再発見」からです。 「…
長谷川四郎さんの命日にちなんで、何かを読みましょうと思い、篠田一士さんの評 にあった「カダラのビール」を読むことにしました。それにしても、篠田さんが毎日 新聞の時評を担当していた7年間で、長谷川四郎さんの作品を取り上げたのは、たった の一回な…
本日は長谷川四郎さんの命日となります。 本日は、昨日に手にしていた篠田一士さんの「創造の現場から」で取り上げられて いる長谷川四郎さんの作品を読むこととしました。 「群像」1981年2月号に掲載されていた「カダラのビール」であります。篠田さん は、…
長谷川四郎さんの命日を、当方は「山猫忌」としています。命日は1987年4月19日 でありますので、実際は明日が祥月命日となります。 以前も記したことがありますが、4月に亡くなった文学者で、当方が恩義を感じて いる方に篠田一士さんもいまして、こちらは19…
今朝にTVを見ていましたら、「サン・ジョルディ」という言葉をご存知ですかという 問いかけがありました。「サン・ジョルディ」といえば、書店くじではありませんか。 当方は反射的にそう答えたのでありますが、それが何にちなんだ日であるのかは承知し てお…
亡くなってすでに9年もたった父が残した本の片付けを、遅ればせではじめました。 父の本がすこし減れば、その空いたスペースに当方の本を持ち込むことができるのでは ないかという不純な動機もありです。 亡父の本を、身内で引き取ってくれるものと古本屋に…
古田晁記念館資料集に収録の書簡で大いに楽しんでいます。 かっての作家の個人全集には書簡集というので一冊あてられていたものですが、最近 は作家の全集といっても、その昔の全集らしい趣のものは減っていて、作品集というか 選集というものがほとんどでは…
古田晁さんにあてられた深瀬基寛さんの書簡は残っているのに、深瀬さんにあてら れた古田書簡が残っていないのは残念であります。 深瀬さんと唐木順三さんについては、筑摩から往復書簡集がでているとわけですか ら、深瀬さんのところに古田書簡が残ってもい…
かたや旧制三高教授時代に、奥様が給料の受け取りをするために会計窓口に現れたと いう伝説のある深瀬基寛さんと、筑摩書房正史にもその酒癖が記録された古田さんのや りとりでありますので、深瀬さんと唐木順三さんの往復書簡のように、このお二人の 往復書…
古田晁さん宛の手紙で一番多いのは、古田さんが送ったお菓子などへの礼状であり まして、これなどはさほど面白いものではありません。 興味をひくのは出版企画に関してのものとなりますが、これはかなり相手が限られて います。 読んで愉快なのは、いわば飲…
古田晁さんは、編集を経験してから出版社をはじめたわけではなく、いきなり出版社 をおこしたことになります。後年においては、もっぱら金の心配をする社主という感じ になるのですが、創業の頃は、当然のことのように、著者に原稿依頼とか出版について 打ち…
昨日は古田晁宛の書簡で多く収録されている方のお名前を列記しましたが、一通だけ の方にも太田靜子さんとか、津島美知子のものもありまして、どちらも太宰治全集刊行 の時のものとなるだけ太宰ファンには、興味津々であるのかもしれません。 一方で、古田晁…
柏原成光さんは「古田晁記念館資料集」について、次のように記しています。 「これには、古田晁宛書簡142通と古田晁の書簡61通が収められている。 著作を残さなかった古田を知るのに貴重なものになっている。編者の一人、晒名は 元筑摩書房の編集者。傍注も…
柏原成光さんの「友 臼井吉見と古田晁と」の巻末には、この本を理解するための 資料リストがついていました。友 臼井吉見と古田晁と―出版に情熱を燃やした生涯作者: 柏原成光出版社/メーカー: 紅書房発売日: 2013/12メディア: 単行本この商品を含むブログを…
しばらく前から手にしていた後藤明生さんの「この人を見よ」を、なんとか読了です。この人を見よ作者: 後藤明生出版社/メーカー: 幻戯書房発売日: 2012/07/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (17件) を見る 後藤明生さんの熱…
金時鐘さんは、1951年に金石範さんが朴樋の筆名で発表した作品を読んで、「内心 ふるえが止まらないほどの驚きを覚えました。」と記しているのは、自らがその渦中 から逃れてきたからでありましょう。 大阪の朝鮮系の人々のルーツをたどると済州島にいきつく…
強権的な支配者が、自分たちにとって都合の悪いことをなかったことにしようと情報 操作すると、都合の悪い事実について口にするだけで拘束されたりすることになります。 こうした実例は、かっては世界のあちこちであったことで、この時代においても、なお み…
本日の朝日新聞朝刊「ひと」欄には、作家 金石範さんがとりあげられていました。 この欄の金石範さんの紹介には「第一回済州4・3平和賞を受賞した在日朝鮮人 作家」とあります。 昨日は4月3日でありましたので、済州島であった4・3事件に関しての記事と…
家人が定期購読している雑誌が届きましたが、今号の特集は「60代から90代 充実時間のつくり方」とあります。明日の友 2015年 05 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 婦人之友社発売日: 2015/04/04メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る「明日の友」…
新生活のスタートということで、時間に余裕ができるのは大歓迎でありますが、その 反面仕事を辞めると収入が激減するのでありました。どこまで生活をきりつめることが できるかということになります。 まあそれはそれとして、新生活では図書館を活用すること…
当方が新生活にはいった頃にはやっていた歌は、財津和夫さんのもので、時計のCM でも使われていました。あれがはやったのは、ちょうど就職したころであったよなと 思って検索をかけてみましたら、就職してから5年もたっていました。 40年近くも前の話であり…