月刊「太陽」平凡社

 平凡社から月刊「太陽」という雑誌がでておりました。休刊となってから
どのくらいたっているのかと思いますが、自宅の片づけをしておりましたら、
「太陽」が何冊かでてきました。このような写真をたくさんつかった雑誌と
いうのは、うまく編集すれば、けっこうやっていけると思うのですが、どう
いうわけか、平凡社の経営不振もあって、休刊となって現在にいたっています。
 小生が片づけをしていて、見つけたのは「作家のスタイル」99年6月号と
植草甚一」を特集したものでありました。どちらも写真がよろしくて、
見応えがあるのですよ。最近も、このような雰囲気の雑誌は求められている
はずですが、「太陽」がすがたを消したのは、残念なことでした。
 いまでは、別冊「太陽」というムック形式になって、太陽の名前は残って
いるのですが、平凡社「太陽」を復刊することはないのかな。
 いまは作家 嵐山光三郎さんとなっている祐乗坊英昭さんは、平凡社
社員で、平凡社では「太陽」の編集長をしていたのでした。祐乗坊編集長
時代のいつかの号のときに、編集長あてにおたよりをいただければ、その
すべてに返事をだしますというお知らせがありまして、嵐山さんのファンでも
あった小生は、面白がってはがきをだしたことがありました。
編集長からはお返事をいただいて、それは捨てることなく、どこかで保存を
しているのですが、いまはどこにあるのかわかりません。
 嵐山光三郎さんとしては、平凡社時代のことは「口笛の歌が聞こえる」と
いう小説作品にしているのですが、これを読むと平凡社は、とんでもなく
変人のたくさん働いている会社であったことがわかるのでした。
 嵐山さんは、「ちくま」に平凡社をやめてから参加した会社についての
ことを連載していたのですが、あれって単行本になったのでしたかね。