ちくま2月号

 ちくま2月号が早くも届きました。これまでは「ちくま」は月があらたまって
から届いていたように思いますが、いつからこのような刊行日となったのでしょう。
けっして片手間でやっているわけではないのでしょうが、編集担当の方も掛け持ち
でしょうから、すこしくらい遅れてもよろしいのにと思ったりします。
 当方が購読しています出版社のPR誌では、すでに文藝春秋社の「本の話」が届いて
ますが、これは例月20日くらいが刊行日となっていました。これから月かわりに
かけていくつか届くことになるのでしょう。
 2月初旬にでるPR誌としては、「みすず」の読書アンケート特集が見逃せないもの
ですが、この掲載号だけを購入するなって輩がいて、問い合わせがおおいのでしょうね。
(当方もその一人であります。)
 以下のみすず書房のホームページで、掲載号の購入法が記されています。
 http://www.msz.co.jp/book/magazine/subscription.html
「ちくま」は連載が中心で、しかも力のはいったものが多いので、だんだんと
「ちくま書房」で、ただひとつの雑誌という趣となっています。
 なだいなだという大ベテラン、小林信彦坪内祐三鹿島茂中野翠斎藤美奈子
という面々、そして古本者 荻原魚雷まで読み応えのある文章が満載です。
 見開き2ページで何文字くらいをいれるというのが依頼のはずですが、いつからか
ここにぎっしりと小さな文字からなる文章を寄せていますのが、うるさ型の佐野真一
さんでありますが、いつもは、次のようなかきっぷりでこき下ろしが目立つコラム
です。( 引用は1月号の『海老蔵と怪優」から)
「 私はだいぶ以前から、海老蔵という男に冠して、将来の歌舞伎界を背負って立つ
 百年に一人の逸材などと、マスコミが囃し立てるほどの大物ではないと、睨んで
 いた。・・・
  そもそもこんな男に大名跡市川海老蔵を襲名させたこと自体が間違いだった。
 暴行で歌舞伎役者の命の顔が崩れたというのなら、この機会に、市川蟹蔵か
 市川鮹蔵に改名することをお勧めしたい。」
 まったく、遠慮がありません。傲慢な若い役者を「鮹蔵」とこき下ろして、
そのあと、人間的に優れたものを感じた怪優「三国連太郎」さんへのオマージュに
なるのですが、三国連太郎こそ文化勲章にふさわしいといってますが、そのようには
ならないでしょうね。