本日は、ちょっと遅い新年会でありました。
年明けからお酒を飲んだのは、二回目でしょうか。もともとがあまり飲めないことも
あって、すっかり酔っぱらってしまいました。飲み会をやっている時間から断続的に
居眠りをしておりまして、この時間まできてしまいました。
日付がかわりそうな時間に帰宅をして、本日の夕刊(新聞)をみましたら、次の
記事が目につきました。
「 平凡な日常を平凡に詩にする。その非凡さにおいて井川博年(70)に及ぶ詩人
はいないのではないか。昨年でた多くの詩集を読みながら思った。最新詩集『平凡』
(思潮社)を一言で表現するなら、もの悲しさだろう。」
井川博年さんとは渋い詩人を記者(白石明彦)はとりあげています。
当方が、この詩人の名前を知ったのは、小沢信男さんがやっておられる「余白句会」の
メンバーであったことによります。小沢信男さんから、井川さんが制作している
リーフレットをいただいたことがありました。「井川博年さんと余白」で検索をかけ
ましたら、次のページがヒットします。
( http://web.mac.com/yohaku/kukai/Welcome.html )
余白句会といえば、当方と同じ卯年の辻征夫さんのことを思い浮かべます。
(小沢信男さん、辻征夫さん、当方は同じ卯年でありまして、昭和2年、昭和14年、
昭和26年というつながりです。)
「詩友の辻征夫はかって井川さんを『きみの不幸中の唯一の幸福は生活と詩が手をとり
あっているということだ。』と評した。その作品世界は山之口漠や菅原克己に通じる。
・・昨年、井川さんに会った日は長女の四十九日だった。ケーキ屋で慣れないアルバイト
をする彼女を物陰から見守る詩『日暮れの町で』は2005年、本紙文化面に掲載された。
私が今まで多くの方からいただいた詩稿のなかで、最も感動的な作品の一つだ。
『僕の詩は技巧からますます離れ、へたくそになってきた。でも詩を50年書いてきて
わかる。詩にとって大事なのは誠実さだと思う。』と井川さん。悲しみのなかから立ち
あがるように潔い言葉だった。
井川さんの詩が現代詩の主流になることはないだろう。それこそが詩人井川博年の
真骨頂だ。」
当方は、井川さんについては名を知るのみでありましたが、これを読みますと詩を
読んでみたくなりました。この記者の書くものに注目をすることにいたしましょう。
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