2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

新潮「波」6月号 2

末盛千枝子さんといえば、編集者として著名な方であり、かってはすえもりブックス をやっておられました。 http://www.jca.apc.org/gendai/contents/suemorichiekobooks/ 末盛さんが「波」連載中のエッセイは、「父と母の娘」というタイトルでありまして、 …

新潮「波」6月号

「波」六月号の表紙を、作家 辻村深月さんの自筆のことばが飾っています。 表紙には書斎の写真が使われているのですが、この書架がうつっている書斎はどなたの ものでありましょうと思いましたら、これも辻村さんのものであるとありました。 「波」編集室だ…

楽しみな五月 7

楽しみな五月といっているうちに、今月も残りが少なくなって、あと3日であります。 早いもので、ことしもあっという間に終わっていきそうです。 本日は、新潮社「波」6月号が届きましたが、六月の話をするのは、まだ早い。 昨日に話題にした「脈」80号 特…

楽しみな五月 6

五月のお楽しみであった「脈」80号 「特集 作家・川崎彰彦」を入手することが できました。 どうして「脈」という個人雑誌が、川崎彰彦さんの特集をするにいたったかは、発行 人で編集を一人で行っている比嘉加津夫さんが、編集後記に書いています。川崎さん…

楽しみな五月 5

五月の楽しみの一つでありました「ぽかん04号」を、手にすることができました。 当方は、これまで「ぽかん」という雑誌のことは、まったく知らずでありまして、 この号のことがあちこちで評判になっていて、おくればせで確保に動いたという わけです。 それ…

楽しみな五月 4

楽しみな五月ということで、今月に入手が期待されるリトルマガジンのことを話題と しましたが、なんとか無事に入手することができました。これはうれしい話であります が、もう一方では松山俊太郎さんに続いて、映画監督の鈴木則文さんが亡くなるという ニュ…

本日はさがしものを 2

田村治芳さんは、ほとんど死を覚悟しての入院生活で、主治医である帯津先生の本を 手にして、それに引用されている松山俊太郎さんの文章を眼にするわけです。 田村さんは、美学校に通っていたことがあって松山さんのことは、旧知であるようで す。田村さんは…

本日はさがしものを

本日は押し入れや物置に積み上げられている段ボール箱のなかをあさっていました。 本を段ボール箱にいれたら終わりだよといわれますが、こればかりはどうにもなりま せん。段ボール箱にいれていっぱいになったところで、デジカメでなかの写真をとっ てそれを…

追悼 松山俊太郎さん 12

松山俊太郎さんの追悼をこめて、これまで積読でありました「綺想礼讃」をとりだして きて手にしています。 種村季弘さんが松山さんは「『蓮』という語のでてくる章句を手当り次第抜いてカード を作る」ということをしていると書いていましたが、「綺想礼讃」…

追悼 松山俊太郎さん 11

松山俊太郎さんの専門についてでありますが、カリカチュアした書き方をしている 種村季弘さんの文章から引用です。以前にも引用した「食物漫遊記」からです。 「三十年来付きあっていて、私は彼が何をしているのか知らないのだ。 大変な学者で、大酒飲みで、…

追悼 松山俊太郎さん 10

松山俊太郎さんは、どのくらいの文章を残しているのかわかりませんが、「綺想礼讃」 付録「栞」にある編集者さんによりますと「別巻も含めて全十六冊におよぶ『澁澤龍彦 翻訳全集』の各巻末に付された四百字詰め原稿用紙で千枚を超える(反故になったもの も…

追悼 松山俊太郎さん 9

松山俊太郎さんの「綺想礼讃」は546ページからなる本でありますが、一番多くの ページが割かれているのは小栗虫太郎についてのもので、おおよそ150ページとなって います。そのなかで教養文庫「小栗傑作選」に寄せた解説が100ページほどです。 (このほか…

追悼 松山俊太郎さん 8

松山さんによる「偏執の域にまで達した本文校定」と、渡辺一考さんの文にありまし たが、この「本文校定」のルールが、教養文庫版「小栗虫太郎傑作選」の第三巻に掲載 されています。この三巻「青い鷺」が一回目の配本でありました。 「『小栗虫太郎傑作選』…

追悼 松山俊太郎さん 7

松山俊太郎さんは、専門分野での著作は、かろうじて数冊を数えますが、みずからが ライフワークと思っていたものについては、結局、刊行するにいたらなかったようで あります。 60年代後半くらいからあちらこちらで松山さんの名前をみかけて、文章を眼にする…

追悼 松山俊太郎さん 6

加藤郁乎さんの「後方見聞録」学研M文庫の表紙写真にあるスナップで、右側中段の 男性二人がうつっているのが見られますが、その右の方が松山さんとなります。 加藤郁乎さんは、松山さんのポートレートを描く前に、松山さんの文章を引用して いるのですが、…

追悼 松山俊太郎さん 5

昨日に引用した種村季弘さんの「松山俊太郎さん」についての銭腹巻伝説であります が、当方などは石堂さんとか、種村さんのこのようなカリカチュアライズされた文章に よって、おもしろおかしく松山さんをイメージしているようです。 専門の学問分野でかかわ…

追悼 松山俊太郎さん 4

当方など松山俊太郎さんの著作になじんでいるわけでもないのに、ただただ気になる 人というだけで、追悼なんて記するのは烏滸がましいもいいところであります。 こういう人がいたというのは、もっと知られてもよろしいと思います。あまり有名に なることは望…

追悼 松山俊太郎さん 3

「綺想礼讃」の付録栞に掲載の吉村明彦さんの文章から、松山俊太郎さんが登場する 著作を紹介しています。 本日は、この本です。新宿海溝 (文春文庫 (119‐8))作者: 野坂昭如出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1983/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (1…

追悼 松山俊太郎さん 2

どうして松山俊太郎さんという方に関心を持つようになったのか、今となっては、 わからないのでありますが、澁澤龍彦のつながりか、美学校のつながりかのどちら かのようです。 松山俊太郎さんの著書で、文学関係のものをあつめたものは、国書刊行会からの …

追悼 松山俊太郎さん

本日の夕刊に松山俊太郎さんの訃報がでておりました。 いつか拙ブログに松山さんの検索から訪れてこられたかたがいらして、それで当方も 松山さんで検索をしてみましたら、病床にあることが報告されていました。教え子さん を中心とする「松山会」という組織…

ひさしぶりの「みすず」 2

昨日に「みすず」五月号の目次を書き写しましたが、かっての定番翻訳ものが姿を 消して、すべて日本語で書かれたものが並んでいます。 「みすず」読書アンケート特集号は、すべて読書アンケートで埋められていますの で、通常号にある連載は掲載されていませ…

ひさしぶりの「みすず」

ひさしぶりで「みすず」を手にしました。みすず 2014年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/05/02メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る みすず書房の月刊誌「みすず」といえば、読書アンケート特集が掲載される号のみ 購入し…

最近読んだもの 3

「enーtaxi」 第41号 杉作J太郎特集の寄稿者に、那須太一さんという名前の方が ました。最後のほうのページにある執筆者紹介には、「古書赤いドリル店主」とあり ます。「1968年東京都生まれ、出版社勤務を経て、『古書赤いドリル』を開店」だ そうです。 「…

最近読んだもの 2

「enーtaxi」 第41号の特集のもう一つは、杉作J太郎さんであります。 杉作J太郎とは誰か?です。この特集のはじめには次のようにありました。 「杉作J太郎・52歳 現在の肩書きは映画監督。だが、今までのそれは漫画家、お笑い 芸人、タレント、俳優、ラッ…

最近読んだもの

大型連休が終わったといわれていますが、当方にはほとんど縁のない大型であり ました。この期間中に(いわゆる大型連休といわれる期間で、当方の仕事が休みで あったわけではありません。)手にしていた本や読んだものについてであります。enーtaxi 第41号(S…

「海鳴り」26号 3

「海鳴り」26号を手にしていましたら、過去の号のことが気になりました。 過去の号は届いた時にさらっと見ているはずでありますが、山田稔さんの文章で さえ、内容を忘れているくらいでありますからして、バックナンバーを取り出して きますと、次から次へと…

「海鳴り」26号 2

編集工房ノアのご主人が紹介するノアゆかりで亡くなったもうひと方についてで あります。その方は、枡谷優さんといってノアから五冊の小説集と詩集をだしてい ます。なるほど「海鳴り」の巻末にある刊行目録には、「丙丁童子」「吉野川」 「鳶」「北大阪線」…

「海鳴り」26号

編集工房ノアさんより「海鳴り」26号を送っていただきました。いつもたいへんあり がとうございます。今回も山田稔さん、庄野至さんという常連寄稿者の文章がありまし て、すぐに読むのがもったいないという感じです。すこしゆっくりと時間をかけて楽し むこ…

本日は憲法記念日

いまや護憲派は風前の灯火といえそうな状況であります。改憲を主張する面々にいわ せれば憲法を否定しているわけではないので、自分たち改憲派も護憲の精神は持って いるといわれそうですが。なんといっても、その代表は積極的平和主義を唱えているの であり…

楽しみな五月 3

このところ、気温が上がっているせいもありまして、毎日のように新しい花が咲い ています。これからしばらくは、朝起きて花を見る楽しみがあります。 本日に目についたのは、次のものです。 ということで、昨日につづきまして、岩波「図書」五月号「こぼれば…