本日は憲法記念日

 いまや護憲派は風前の灯火といえそうな状況であります。改憲を主張する面々にいわ
せれば憲法を否定しているわけではないので、自分たち改憲派も護憲の精神は持って
いるといわれそうですが。なんといっても、その代表は積極的平和主義を唱えているの
でありますからして、理屈と膏薬はどこにでもつくです。
 当方は戦争後に生まれましたので、もちろん戦争体験はありませんでしたが、小学校
の頃までは、戦争の後遺症が社会に残っていて、少なくとも戦争は人々を幸せにはしない
ということを強く感じました。
 好きで戦争をしたわけではなく、やむにやまれずで戦争をしたといわれそうですが、
この時代においても、紛争を回避するための働きかけをもっとすることが必要なはずで
あります。
 フランスにおいて、極右勢力が議席をのばして、これはどうなるのかと思ったことが
ありますが、最近の我が国は、極右勢力が力を伸ばしている国というふうに見られて
いるのではないでしょうか。本当にどうしてこんな国になってしまったのでありましょ
う。
 本日の新聞には、小林信彦さんが登場し、「今年のゴールデン・ウィークは、戦後
もっとも暗いゴールデン・ウィークだと、私は感じている。」と記しています。
戦時体制下で育った方が、大きな犠牲をはらって作られた社会の枠組みを守ろうとし、
ベトナム戦争も知らないような世代の人々が「日本を取り戻す」を熱烈に支持する。
なんともわかりにくいことであります。