楽しみな五月ということで、今月に入手が期待されるリトルマガジンのことを話題と
しましたが、なんとか無事に入手することができました。これはうれしい話であります
が、もう一方では松山俊太郎さんに続いて、映画監督の鈴木則文さんが亡くなるという
ニュースがありました。
鈴木さんは、昨年末には「ちくま」に連載した「東映ゲリラ戦記」が刊行され、
年明けには「新トラック野郎風雲録」がちくま文庫となったばかりでありました。
それにしても急なことでありまして、まったく驚きました。
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ご冥福を祈ります。
今月の中旬には「本の雑誌」も手にすることができました。
これで目についたのは、後藤明生さんの名前であります。
「思いついて三点の入院本をとどけてもらった。なかでも情報量もおおく、いちばん
読みごたえがあったのが後藤明生の『メメント・モリ』である。」
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なり、入院に関した本をいくつか読んだなかでの話であります。
この津野さんの「百歳までの読書術」の次のページは、坪内祐三さんの「読書日記」
となりますが、この坪内さんのページには、以下のようにありです。
「ずっと探していた(ただしネットでは買いたくない)後藤明生の『大いなる矛盾』
(小沢書店 昭和五十年)を見つける。(これで後藤氏のエッセイや評論集はコンプ
リートだ ひょっとして小説もコンプリートしているかもしれない。)」
「本の雑誌」に連載をもっている津野、坪内というお二人が、後藤明生という
バトンをわたしてのリレーのようにも感じることです。それにしても後藤明生さん
の古書価があがっているのがわかるように思いました。