楽しみな五月 3

 このところ、気温が上がっているせいもありまして、毎日のように新しい花が咲い
ています。これからしばらくは、朝起きて花を見る楽しみがあります。
本日に目についたのは、次のものです。

 ということで、昨日につづきまして、岩波「図書」五月号「こぼればなし」で話題
となっています坂口顕著「装丁雑記」であります。

装丁雑記

装丁雑記

 この本については、さらっと本年の2月に話題としたことがありますが、この時に
書影を掲載しようと思いましたら、楽天ブックしかあがってきませんでしたので、
それをかかげていたのであります。いまほど見ましたら、楽天のほうはリンク切れと
なっていました。そのかわりといってはですが、その時にはなかったアマゾンのほう
でリンクがはられるようになりました。
 あの本がアマゾンでも入手できるようになったのか、それはめでたいと思うのは、
おっとどっこいで、この本は版元品切れとなっていて、古書としてプレミアムがつい
ているのでした。
 当方は「本の雑誌」で取り上げられているのを見てから、あわてて注文をしたので
ありますが、結局は直接版元に注文をだして送っていただきました。なんとか、まだ
在庫があって入手することができました。よほど求めようという人が多くでました
ならば増刷ということもありますでしょうが、さてどうでしょう。
 この「装丁雑記」は二分冊からなりますが、正編は坂口さんの退職を記念して私家
版として2006年にでたものを元として、それに岩波書店創業百年を記念しての続編を
あわせてダストケースのおさめたものとなります。
 岩波の装丁担当としては、編集者であった田村義也さんが有名でありますが、その
仕事を引き継いだ方のお一人が、坂口顕さんであったのですね。