ひさしぶりの「みすず」

 ひさしぶりで「みすず」を手にしました。

みすず 2014年 05月号 [雑誌]

みすず 2014年 05月号 [雑誌]

 みすず書房の月刊誌「みすず」といえば、読書アンケート特集が掲載される号のみ
購入しているものの、他の時はレベルがあわず、ほとんど読む事ができないために、
定期購読もやめてしまっておりました。(前回 定期購読していたのは、小沢信男
さんが「通りすぎた人々」を連載していた時ですから2005年から二年ほど。)
 他の出版社の雑誌は年間購読料が1000円のところ、「みすず」は3000円でしたから、
元をとろうとしたら、半分は読まなくてはいけないと思いました。ところが、掲載さ
れている文章が難しくて、毎月ほとんど読む事ができないのでありました。
 こりゃいかんと思って購読をやめていましたら、「みすず」の路線が白難解から
すこしずつ当方に近づいてきてくれたようであります。
 今回手にした「みすず」五月号には、次のような文章が掲載でありますが、すべて
連載もので、タイトルの次の数字は、連載回数となります。
  小沢 信男  賛々語々     46
  大谷 卓史  メディアの現在史 51 
  外岡 秀俊  傍観者からの手紙 112
  上村 忠男  シラーをサボタージュする 上
  辻  由美  図書館の可能性  10
  鈴木 晶   いつも上天気   1
  池内 紀   <いきもの>図鑑 134 
  原  武史  日記       10
  森  まゆみ 2020国立競技場は新築は必要か 3
  保坂 和志  試行錯誤に漂う  19
  宮田 昇   諏訪紀行     4
  野口 雅弘  ボン便り     9
  中村 健之介 読めば読むほど  14
  佐々木幹郎  山小屋便り    91
  植田 実   住まいの手帖   93
 
 連載で一番長くなっているのは、池内さんのもので、これは10年を超えていますが、
これに続いては最近小説を発表された外岡秀俊(中原清一郎)さんで、このあたりは
過去に当方が定期購読していた時から連載が続いていることになります。
 この中に入りますと、小沢信男さんの「賛々語々」はまだまだこれからという感じ
がいたしますね。