2012-01-01から1年間の記事一覧
国書刊行会からでた「ラテン・アメリカ文学叢書」は、当方はほとんど購入していない のでありますが、それでも翻訳文学の歴史に残る仕事であると思いますね。当時はラテン アメリカ文学の翻訳家もあまりいなかったはずでありますから、こういう企画を形にす…
国書刊行会の「ラテンアメリカ文学叢書」内容見本にいくまえに、その時代の雰囲気 などを、当時の雑誌でみています。ボルヘスを取り上げそうな文芸誌は「海」くらい しか思いつかないのでありますが、「海」のラテンアメリカ文学文学特集は記憶に 残っており…
「世界幻想文学大系」は紀田順一郎さんと荒俣宏さんが企画して20社ほどの出版社に 持ち込んで断られ、国書刊行会が採用してくれたとありました。これは1975年のこと であったとのことです。(本当に太っ腹な出版社です。) 「ラテン・アメリカ文学叢書」が刊…
昨日の写真は国書刊行会「ラテンアメリカ文学叢書」内容見本小冊子を開いたもので あります。なかほどに綴じたホチキスがうつっていましたが、ひらいても片手で収まる ようなサイズとなります。 「ラテン・アメリカの現代文学のために」と題されていますが、…
国書刊行会の内容見本についての高橋良平さんの文章つづきであります。 「『ドラキュラ叢書』『ラテンアメリカ文学叢書』も、凝った内容見本を作っただろう が、残念ながら未入手。」とありました。 昨日の「世界幻想文学体系」の内容見本の日付には昭和50年…
「本の雑誌」掲載の高橋良平さんの文章に触発されて「国書刊行会」の内容見本を話題 としております。昨日までは「世界幻想文学大系」内容見本の表面を掲載していました が、これの裏面に「堂々たる幻想文学の系統樹聳え」ているのでした。これまた大きな 系…
内容見本の資料価値については、古くは谷沢永一著『署名のある紙礫』(もちろん、 後年には「紙つぶて」となって文庫化されたもの)にも取り上げられていますが、 まったくそのとおりであります。全集とか高額商品の販売目的でありますので、編集部 としては…
朝日新聞と「本の雑誌」が「国書刊行会」創業40周年でコラボ企画になっていると いうお話であります。「本の雑誌」2012年10月号の裏表紙は、「国書刊行会」の全面 広告となっています。 この広告の真ん中にあるのは、創業以来のロゴマークで、「七賢人を乗せ…
創業40周年を記念してなのでしょうか、あの「本の雑誌」10月号の特集は「国書刊行 会の謎と真実!」という特集を組んでいます。「本の雑誌」でありますので、もちろん のことアマゾンなどで書影のリンクをはることはできません。 この特集のリードは、次のよ…
国書刊行会の創業40周年を記念しての朝日新聞全面広告のことを話題としています が、この広告に掲載されている本で、当方がもっているのは「完全な真空」一冊のみ であります。 これは本についての本とか書評集が好きなことから購入したものであります。 こ…
国書刊行会の創業40周年で記念小冊子が作成されたとのことであります。いろいろな 方が、これに国書刊行会の三冊というのを寄せているようですが、この小冊子は記念 フェアをやっている書店で配布されているとありました。 期間限定であるようですが、国書刊…
ここのところ新聞の広告は、ひどく雑なものが多くなっていて、当方の購読して いるものも、以前であればこれは紙面にふさわしくありませんといって断りをいれ たようなものが、堂々の全面広告となっています。なんともなさけないことであり まして、それだけ…
久生十蘭さんは、奏任官待遇であったとのことですが、戦前のお役人の仕組みに 疎い当方は初めて聞くことです。旧制中学を卒業してから役人になるとあまり条件の 良くない判任官となれるとあるのですが、旧制中学に進学できた人というのは、ごく 一部であった…
著名な作家たちが従軍するというのは、最近に話題になった戦場ジャーナリスト とはまったく違った取材活動ですね。戦場ジャーナリストたちは、どちらかというと 反政府勢力のサイドで同行取材するようでありますが、これはほとんど前線取材で 危険きわまりな…
このブログの材料さがしのために新刊などを購入しますと「まえがき」「あとがき」を ぱらぱらとのぞいて話題とし、本文はほとんどみることもなしとなってほっておかれる ことが往々にしてありです。この「従軍日記」の解題を担当した小林真二さんは、その へ…
久生十蘭の講談社文庫版「従軍日記」には、巻頭に「昔の大人の普通の日記」と 題された橋本治さんによる文章が掲載されています。 この文章の書き出しは、以下のようになります。 「久生十蘭が書いた未刊の従軍日記があると聞いて、読みたいと思った。すなわ…
本日は敬老会がありまして、それに出席をしてきました。 アトラクションとして「大正琴」の演奏がありましたが、聞く人たちにあわせた 曲目というか演奏する人たちにあわせた選曲となっていました。本日の演奏された 曲で一番新しい曲は「北国の春」でしょう…
「あ・じゃ・ぱん」が、最初に単行本となったのは、新潮社でありましたが、 なぜか刊行後4年半して、角川書店より新装版・合本ででることになりました。 この作品は、新潮版も角川版もともにあとがきがついておりませんので、なぜに 版元がかわったのかはわ…
「あ・じゃ・ぱん」は刊行されたときに、一度さらっと読んだのでありますが、 ほとんどまったくおぼえていなくて、記憶に残っているのは「アテンション・ プリーズ」という頻発するフレーズのみであります。 「ご案内のとおり」とかかれて、それにアテンショ…
もしも日本が分断国家になったらであります。第二次大戦後の冷戦構造で分断と なりますと東西ドイツと同じであります。 矢作さんの「あ・じゃ・ぱん」はもしも分断されていたらということでほら話を 書くのでした。 「 アテンション・プリーズ。もともと大阪…
矢作俊彦さんの小説「あ・じゃ・ぱん」については、詳細な年表などを作成して いるかたがいて、これがおもしろそうでありました。( 今回、作品の検索をして みて「あ・じゃ・ぱん」というのタイトルの最後の「ん」が「!+ん」と表記され るものであること…
矢作俊彦さんの「あ・じゃ・ぱん」が「NAVI」に連載されていたときは、数ヶ月 に一回は「NAVI」を購入していたのですが、この小説を読むためだけに定期購読と いうことにはなりませんでした。どういうわけか連載中の小説を読むつぐというの が不得意でありま…
映画「かぞくのくに」を見にいった話でスタートしたのに、「あ・じゃ・ぱん」 の話というのは、いかがなものかであります。 そんなわけで、まずは映画「かぞくのくに」について思いついたことを記して しまいましょう。 やはり舞台は大阪のほうがよかったよ…
映画「かぞくのくに」を見てきた話をしましょうと思っていましたが、どうやら分断 国家のことから話は「あ・じゃぱん」へととんでいきそうです。 そういえば、「かぞくのくに」の時代設定は1997年ではなかったろうか。矢作俊彦さん の「あ・じゃ・ぱん」が刊…
本日は、午前、午後、夕方からと予定をたてて、それをなんとかこなしました。 なかなか充実した一日でありますが、夕方からは久しぶりに映画館へと足を運び ました。 この町にあるミニシアターで「かぞくのくに」を上映していて、それを見物に いっていたも…
大瀧詠一さんの番組「アメリカン・ポップス伝2012・パート2」を楽しんで聞いて おりました。熱心な大瀧ファンの皆さんは、エアチェックして聞いていたのであり ましょうが、当方は再放送を帰りの車のラジオであります。 小学校の頃からアメリカンポップスを…
教育大学の付属学校などではあるのかもしれませんが、小学校の先生が大学教授 となるなんてことは、そうそうあるものではありません。だれか思いあたる方は いないだろうかと思って記憶をたぐっていますが、日本の教育制度のヒエラルヒー では、なかなか実現…
しばらく本屋さん(ブックオフも含む)へといっておりません。本屋の書棚の 前にたたなくては、酸欠状態になってしまいます。このところの不調の原因は そうでありましょうか。しばらく自宅の模様替えをやっておりまして、いまは その作業もおわりかけている…
九月と聞くと音楽のことばっかしが思いだされます。これはどうしたものかで ありますが、今月末に山下達郎さんのひさしぶりのベストアルバムが発売となって、 そのプロモーションがはじまっているのが影響しているでしょうか。 本と同じでレコード(といまは…
いまのところ九月というのは音楽話題の月であるようです。 そういえば「九月になれば」という有名な曲がありました。イントロを聴くと あああれかと思いだすものですが、いまほど検索をかけたら映画のテーマ曲であった のですね。 もちろんそのものずばりで…