月がかわって 4

 九月と聞くと音楽のことばっかしが思いだされます。これはどうしたものかで
ありますが、今月末に山下達郎さんのひさしぶりのベストアルバムが発売となって、
そのプロモーションがはじまっているのが影響しているでしょうか。
 本と同じでレコード(といまはいわないのでありますが、音楽を記録したもの)が
売れなくなっているのですが、そうしたなかでは山下達郎さんのものは、熟年の星で
ありまして、それなりのセールスが期待されているようです。こだわりで良いものを
作れば売れるというふうになってほしいものです。
 クラシックの音楽家といえば、そこそこ年齢の高い方たちも活躍しているのであり
ますが、歴史の新しいジャンルで、とくにはやりすたりの早いものは、なかなか長く
活躍することが難しいとなります。ジャズのプレーヤーには高齢になっても第一線で
活躍の人がいますが、これからはローリング・ストーンズに代表されるように70歳に
なってもエネルギッシュな活動をするロック系アーティストがでてくるのでありま
しょう。
 ストーンズとくらべますとまだまだ若いのでありますが、日本で期待できる初老期
にかかりつつある音楽家といえば、矢沢永吉山下達郎松任谷由実桑田佳祐
中島みゆきなどになるのでありましょうか。
 こうした熟年の星たちの活躍は、同世代の人たちを元気づけているのでしょう。
 作家で、こうした存在の人っているのでしょうか。当方と同年生まれとなると、
高橋源一郎さんでありますが、この人はちょっと違うかな。