しばらく本屋さん(ブックオフも含む)へといっておりません。本屋の書棚の
前にたたなくては、酸欠状態になってしまいます。このところの不調の原因は
そうでありましょうか。しばらく自宅の模様替えをやっておりまして、いまは
その作業もおわりかけているのですが、居間には本を積まないこととか、
本をいれたダンボール箱をおかないことというようなことをいわれてしまい、
それもそうであるなと思ったことが、本屋に足を運ぶのがためらわれる原因で
あります。
一冊百円の本を5冊購入しても、財布はあまりいたまないのでありますが、
置き場所には苦労をすることになります。
そういえば、前回にブックオフへといったときに購入したもので、次のものを
話題にしておりませんでした。
- 作者: 福原義春
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/03/23
- メディア: 単行本
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のようなものですが、もとは「東京新聞」夕刊連載の「わが道」というものとあり
ます。
複線というのですから、単線ではないということになりますね。創業者の孫と
して生まれて、経営トップになることが期待されていたのだと思いますが、自分
らしく生きて、会社も成長させるというのが、この本の見所でありましょうか。
どうしてこのような生き方ができたのかと、いうことについては、次のように
ありです。
「慶應義塾の小学校である幼稚舎に入学できたことが、ぼくのその後の生き方を
決めた。
一つにはモダンな新校舎の学校全体を包むオープンでリベラルな空気。そして
それを支える教育の基本が子供たちの独立にあることだ。
また六年間の担任となった吉田小五郎先生と出会ったことが、ぼくの一生にとて
も大きな影響を与えた。
吉田先生は専門は日本切支丹宗門史である。本来なら大学で講義をするべきなの
に、吉田先生は子供が好きだと一生幼稚舎で教えられた。」
吉田小五郎先生という方は、「日本切支丹宗門史」という翻訳を岩波文庫から
刊行している人であります。こういう人が大学で教えていたのが、当時の慶応幼稚
舎であったのですね。