ここのところ新聞の広告は、ひどく雑なものが多くなっていて、当方の購読して
いるものも、以前であればこれは紙面にふさわしくありませんといって断りをいれ
たようなものが、堂々の全面広告となっています。なんともなさけないことであり
まして、それだけ新聞社の経営は大変になっているということでしょう。
ということは、広告などをあつかっている会社さんも大変ということになりますか。
どちらの業界も、けっこう社員の待遇がよいことで知られていますので、この状況
をどのように打開するのか興味あるところです。
数日前に眼にした新聞広告は、久しぶりに好ましいものでありましたので、これ
を話題にです。掲載されたのは、朝日新聞2012年9月18日朝刊 5面であります。
朝日新聞による国書刊行会創業40周年記念広告のことになります。
「学術書の復刻出版を目的に創業し、以来3000点を超える本を送り出してきた国書
刊行会。現在では海外文芸の翻訳を中心に、幻想文学、ミステリーやSF、歴史、
宗教、美術などさまざまなジャンルを開拓し、独自のラインアップで親しまれて
います。ここでは同社が過去40年間に刊行した本の中から選んだ5冊を、朝日新聞
の書評と創業40周年記念小冊子に掲載された文章によりご紹介します。」
上に引用しましたのは、この広告のリード文であります。国書刊行会という名前
からもともとは、日本の古い書籍などを刊行していたのだろうと思いましたが、
当方は、そうしたものはまったく手にしたことがありません。創業40周年ということ
ですが、当方が最初に手にした国書刊行会のものといえば、なんでありましょう。
どうやら、それはラテンアメリカ文学叢書の一冊のようであります。
たぶん、いまも自宅のどこかにあるはずの「ママ・グランデの葬儀」でありますね。
ママ・グランデの葬儀 (1979年) (ラテンアメリカ文学叢書〈11〉)
- 作者: G.ガルシア=マルケス,桑名一博,安藤哲行
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 1979/04
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はどちらであるかな。