白水社百周年 3

 白水社百周年で、当方の手元にある白水社のもので一番古いものというと、どうや
渡辺一夫さんが訳した「未来のイヴ」あたりのようです。現物がいますぐにはでて
きそうもありませんので、いま、これにあたることはできません。それにしても、
この時代の渡辺一夫さんというと「未来のイヴ」「トリビュラ・ボノメ」、それに
ラブレーと、ずいぶんと贅沢な作りの本を白水社から出していたことがわかります。
 最近の白水社で、こうした路線のもので、当方が購入したものといえば、次のもの
がありました。(最近といってから調べてみましたら、すでに35年が経過しているこ
とがわかりました。この年になると、35年というのはちょっと前のことのように感じ
ます。とほほ。)

愛書狂 (1980年)

愛書狂 (1980年)

 一番お世話になったのは「新しい世界の文学シリーズ」でありまして、これには
同じタイトルの案内書があるのでした。 新しいといっても1960年代のものでありまして、すでに半世紀も前のものですが、
当方にとっての新しい文学というのは、いまだにこの時代のもののようです。