「本の雑誌」 12月号 2

 「本の雑誌」12月号の「太宰より面白い私小説作家を小谷野敦が厳選するぞ」で
は、小谷野さんが「太宰より面白い!? 壮絶私小説十作」をあげています。
詳しくは、もちろん本文をみていただくしかないのですが、当方が読んだことがあ
るのは、わずかに一作のみでありました。この十作品は、ほとんどが文庫で読むこ
とが可能なようですから、「壮絶私小説」が好きな人は、このリストをチェックす
べしですね。
 当方が購入していて、読んでいないものがこのリストにはありまして、そのうち
の一作は、早速に読んでみたいと思いました。
 それは次のものです。

安城家の兄弟 (上) (岩波文庫)

安城家の兄弟 (上) (岩波文庫)

安城家の兄弟 (中) (岩波文庫)

安城家の兄弟 (中) (岩波文庫)

安城家の兄弟 (下) (岩波文庫)

安城家の兄弟 (下) (岩波文庫)

 小説「極楽とんぼ」が面白かったので、すこし読んでやりましょうと思って、
復刊されたときに購入になっていた「安城家の兄弟」でありますが、これが壮絶な
私小説であるとは思ってもいませんでした。
安城家の舞踏会」という映画作品がありますが、それの原作本ででもあるのかと
思っているのですから、知らないのは楽しいことであります。
 そういえば、小谷野敦さんといえば、里見とんについて評伝を書いているので
ありました。里見とんという人にも興味がわくことです。
里見〓(とん)伝―「馬鹿正直」の人生

里見〓(とん)伝―「馬鹿正直」の人生

 まず「安城家の兄弟」を読んで面白ければ、次は小谷野さんの評伝を読んでみる
ことにいたしましょう。