借りている本 3

 「日本鉄道歌謡史」に取り上げられている歌のタイトルをあげて、その動画をはり
つけるというのは、究極の手抜きでありますが、音楽についての本であれば、歌詞の
掲載だけでなくて、曲も聞きたいものであります。著者の方も、音楽とセットでこう
した本が刊行されることを望むでしょうが、現実には音源をつけて本をだすというの
は、権利関係もあって、とても難しいことなのでしょう。

日本鉄道歌謡史 1――鉄道開業~第二次世界大戦

日本鉄道歌謡史 1――鉄道開業~第二次世界大戦

日本鉄道歌謡史 2――戦後復興~東日本大震災

日本鉄道歌謡史 2――戦後復興~東日本大震災

 このブログなどでもぺたぺたと動画をはりつけておりますが、いつのまにが動画が
削除されていて、リンクが無効となっているころもありますからね。当然といえば、
当然であるのかもしれませんが、お目こぼしをお願いすることにいたしましょう。
 前日にもありましたが、「故郷と鉄道」というところで取り上げになった最初と
最後が三橋美智也さんのものですから、三橋美智也さんこそ、その時代を代表する
歌い手であることがわかります。いま考えると、ずいぶんと小学生の時に、三橋さん
の歌を耳にしていたことがわかります。
 松村さんの本から、三橋美智也さんの「おさらば東京」のくだりです。
「男は傷ついた思いを抱いて東京を去る。だが、故郷へは帰らない。ここが重要な
ポイントだ。1950年代後半に”第一の家郷”の崩壊過程はすでに決定的になってい
た。故郷による救済は、もうあてにできない。行く手に待っているのは『あてさえ
知らない旅の空』である。」
 鉄道はでてこないが、これにつながる三橋さんのうたといえば、これでしょう。