地元の新聞からも 2

豊崎由美さんの「第1回鮭児文学賞」については、ご自身のページでも言及して
いますので、フォローさせてもらってよろしいのでしょう。
豊崎由美@ガタスタ屋ですが、それが何か? @toyozakishatyou 」というページ
となります。
北海道新聞の連載「鮭児書店」企画「第1回鮭児文学賞」受賞作は古川日出男
『南無ロックンロール二十一部経』。候補作は他に小山田浩子『工場』と酉島伝法
『皆勤の徒』。賞品、ほんとは鮭児1尾丸々進呈したかったんですが、今年はバカ高値
ということで鮭児の切り身やいくらなどのセットになりました。」
 ここではバカ高値で一匹まるまる賞品とすることすることができなかった鮭児のこと
ではなく、古川日出男『南無ロックンロール二十一部経』でありますね。
この作品のことはどなたかが、今年の収穫としてあげていたように思って、いまほど
あたってみたのですが、見つけることができませんでした。
 ひょっとして豊崎社長の偏愛作品となるのでしょうか。
 選者が一人の文学賞といえば、Bunkamuraドゥマゴ文学賞のことが頭に浮かびました。
普通であれば複数の選者が意見を出し合って受賞作をきめるのですが、一人の選者と
いえば誰が何を選んだかというのに興味がわきます。選者は、毎年かわりますので、
翌年にかけて情実が入り込む余地はありません。
 これまでの「Bunkamuraドゥマゴ文学賞」の受賞一覧をみますと、なかなかユニーク
な賞であることがわかります。
 一人で選をして、極私的な賞を決めるというのは、なかなか楽しそうでありますが、
受賞理由を考えるというのは、相当に大変な作業であるようです。
さて、当方は「本はねころんで賞」の選考にとりかかることができるかであります。
少なくとも、一年に一冊くらい、極私的賞を贈りたくなる本と出会いたいものです。