訃報あり 2

 今年も、当方が影響を受けた多くの人が亡くなったことだと、今年の訃報欄の総集編
をながめておりました。
 大島渚安岡章太郎山口昌男飯島耕一、すまけい等々であります。
そういえば、小生の友人がとても影響を受けていたコリン・ウィルソンも亡くなって
いたことです。朝日新聞「2013年亡くなった方々」には、すまけい、飯島耕一さんの
名前がなく、あっと驚きで「コリン・ウィルソン」の名前も見当たりません。
小生の友人は、これを見るとしたら憤慨することでありましょう。
 亡くなったのは有名人ばかりではありません、当方よりすこし年長で一緒に仕事を
していた人や、開拓地の小さな小学校の複式学級で一緒に学んだ一学年下の男性も
亡くなったとの知らせが届きました。
 いよいよ自分の世代に近づいてきたことであります。
 本日に、年末の掃除をしながら12時のニュースを見ていましたら、大瀧詠一さんが
亡くなったとのアナウンスであります。うっそまさかでありまして、にわかに信じる
ことができませんでした。大瀧さんは、ほとんどメディアには登場しないので、よほど
熱心なファン以外は、大瀧さんの近況は知らないのでありますが、入院していたという
話も聞いておりませんでしたので、本当に???であります。
 一番最近に、大瀧さんの声を聞いたのは、今年8月にNHKFMで放送されていました
アメリカン・ポップスパート4」という番組でのことでした。この番組は、まだまだ
続くと思われたのですが、大瀧さんの突然の死により、終わりを告げることになりそう
です。
 大瀧さんといえば、山下達郎さんのラジオ番組「サンディソングブック」のお正月に
ゲストで登場して「新春放談」というのを長らくやっていました。数年前に、この「新
春放談」はいったんおしまいとなり、大瀧ファンのみならず、ポップスファンをがっかり
とさせたものです。年が改まって一回目の「サンディソングブック」は大瀧詠一さんが
ゲストとこちらの頭にはすりこまれていまして、これの復活を願っていました。
この「大瀧・達郎の新春放談」は永遠に復活されません。
 ほんとさびしいことでありますね。大瀧さんには名曲がたくさんあります。
年越しは大瀧さんの曲を聴いて過ごしましょうか。
 小生の好きな曲としては、「雨のウェンズディ」「さらばシベリア鉄道」というもの
がありますが、本日は、先日まで話題にしていた亀和田武さんの本にちなんで、次の
ものといたしましょう。
夢で逢えたら」の歌詞の一部ですが、これは大瀧さんが作詞です。
 「 夢でもし 逢えたら 素敵なことね
   あなたに逢えるまで 眠り続けたい
   あなたは わたしから 遠く離れているけど
   逢いたくなったら まぶたをとじるの  」
 今年は、景気回復がいわれていますが、当方にはまるで実感がなく、戦前へ回帰と
しかいえない流れとなって、まったく気分がよろしくないことです。
 戦後の開放感とアメリカンポップスの黄金時代で育った世代の代表選手の一人で
ある大瀧さんは、この風潮をどのように感じていたでしょう。
 来年は、大見得をきっての「Under control」なんていう言葉にうなづくのはよしに
することにしましょう。
 今年一年、拙ブログにおたちよりいただきありがとうございました。
 来年もどうぞよろしく。