本日の朝日夕刊は

 このところ朝日夕刊では「回顧2013」が掲載されています。
 最近は、これで取り上げられるものを、ほとんど見たり聞いたりしていないことと
思っていましたら、今年はめったにないこと、次のものを見ておりました。
 「私の3点」で、あげているのは大笹吉雄さんであります。
歌舞伎座 『杮葺落五月大歌舞伎 京鹿子娘二人道成寺
 玉三郎菊之助、美の競演」 
 今年の5月に東京へといっているときに、おのぼりさんよろしく、東京の新名所
となった歌舞伎座へといってみました。ちょうど夜の部がはじまる頃でありまして、
チケットは完売ながら、しばし並んで一幕見の券を入手することができて、そのおか
げで、この舞台を見ることができました。一幕見というのは、ほんとにありがたい
仕組みであります。
 玉三郎菊之助が食らいついて舞うものは、この世のものとは思えないもので
ありました。日本の伝統は、このようにしてつながっていくのかというのを実感でき
る機会というのは、そうそうありません。
 本日の朝日夕刊としたのは、本日の紙面が「有馬記念広告特集」となっていたから
であります。夕刊にあるお天気欄のところにヤクルトタフマンの広告が残っているの
をのぞくと、すべての広告欄が有馬記念であります。ここまでやるかというくらいに
赤に白抜きで「有馬記念」です。
 本日の朝日夕刊に掲載の「惜別」には、10月14日に亡くなった飯島耕一さんについ
てのものがありました。これには、息子さんである飯島洋一さんの言葉が紹介されて
います。詩人が亡くなられた時、これで鬱から永遠に解放されたなと思いましたが、
この詩人の鬱は、当方の想像を超えるほどひどいものであったようです。