地元の新聞からも

 知人から提供してもらって毎日新聞、読売新聞の読書欄を見ることができたのです
が、本日は、地元紙の書評欄を見ることができました。
 地元紙は「ゆかりの作家活躍」と見出しにあります。
江別市在住の桜木紫乃が、道東を舞台にした『ホテルローヤル』で今年上期の直木
賞を受賞したことが注目を集めた一年」と、これの冒頭にはありました。このほかに
もゆかりの小説家やライターたちの活躍があげられていて、道産子の活躍に、自然と
うれしくなることです。
 この地元紙の書評欄は「本の森」というようですが、これの執筆者16名が、それ
ぞれ三冊ずつあげているのですが、これがなかなかよろしであります。
岡崎武志さんは、そのお一人でありますが、岡崎さんがあげる三冊というのは、なんで
ありましょう。これはそのうち「okatakeの日記」に掲載してくれればありがたいので
すが、最初のものには「混迷の今こそ読むべき一冊」という評がついています。
岡崎さんが「今こそ読むべき一冊」というのは、そういえば、この本の広告には「岡崎
武志さん絶賛」というようにあったように思います。
 この地元紙の「本の森」には、数ヶ月に一度「トヨザキ社長の鮭児書店」という
コラムが掲載となります。この欄の紹介には、次のようにありました。
「『トヨザキ社長の鮭児書店』は、脂が乗っておいしく『幻のサケ』とも呼ばれる鮭児
のように、キラッと光る旬の作家や作品を、ライター・ブックレビュワーの豊崎由美
さんが、”一本釣り”で推す企画です。」
 「鮭児」といわれても、鮭に詳しくない人はなんのことだろうかと思いますよね。
検索をかけたらお分かりになりますが、めったにいない若い鮭でして、型は小さいもの
の値段は馬鹿高いというものです。「鮭児書店」というネーミングはいいな。
いかにも羅臼か標津あたりにあっても良い書店名であります。
 豊崎由美さんのコラム、12月1日に掲載がありましたが、この時のタイトルは、
「第一回 鮭児文学賞」となっていました。
 豊崎さんの文章の冒頭を引用です。
「道民の皆さん、こんにちは。鮭児書店主のトヨザキです。今回のお題は『鮭児文学
賞』。北海道新聞豊崎由美プレゼンツで、選考委員はわたし一人だわ、商品はそのま
鮭児だわという、なんとものどかで極私的文学賞なんです。」
 選考委員が一人ということからは、豊崎さんのファンにはたまらないものです。
鮭児一匹というのはいいけど、どのようにさばきましょうか。
これをみるだけでも、この書評欄に興味がわきますでしょうよ。