師走の話題 6

 このところいきつけの本屋に行くことがなくなっていて、これはいかんことと
いうのが、昨日の話であります。近所の本屋で本を買おうということをいって
いかなくてはいけないようです。(今年は、なんとか新刊をアマゾンで買うこと
なしにすますことができましたが、これはいつまで続くでありましょう。)
 本日の仕事が終わってから、町の中心部にある大型店にはいっている全国チェーン
の本屋に立ち寄ってきました。仕事場をでたのが遅かったせいもあって店にたどり
ついたのは、18時50分で、これは閉店の10分前でありました。
新刊の棚をチェックするのが精一杯で、じっくりと見ることができずです。
先日に言及した渡辺保さんの『私の歌舞伎遍歴 ある劇評家の告白』演劇出版社
手にすることができたのが収穫でありましたが、本日はお買い上げにはならずで
ありました。
 この店で購入したのは、次の二冊でありました。(もすこし時間があれば購入
したものはかわっていたかもしれません。)

未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命 (新潮選書)

未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命 (新潮選書)

 著者は音楽批評を発表している方で、そうした方がどうしてこのような著書を
発表するのかと思いましたら、もともとは思想史の研究者でありました。この
ようなタイプの学者さんは応援をしなくてはです。(この著作は、新潮社「波」
に連載されたものですが、「波」の連載時にはまったく読んでいないのが、なさ
けなやであります。) 河出文庫の新刊を入手するのに困難を伴うようになるとは思ってもみません
でしたが、これが店頭にならんでから、当方が入手するのに3ヶ月もかかってしまい
ました。この書店に前回来たのは一月ほど前ですが、そのときはなかったように
思いますので、新刊でも入るのに時間がかかったと思えば、地方ではそういうことも
ありです。