訃報は続く

 本日の朝7時のラジオニュースのトップは中村勘三郎が亡くなったとの報道であり
ました。闘病生活を送っていたことは週刊誌の見出しなどで承知しておりましたし、
そうとうに悪いようだとは感じておりましたが、まだ若いせいもあって、ひょっと
してという希望を持っていました。
 当方にとって勘三郎というのは、ずっと先代のことでありまして、先代の舞台は
まったく見たことがないのですが、先代はかってのTVドラマにでていて存在感が
あったことを覚えております。
 その勘三郎のイメージが強いせいもありまして、当時の勘九郎勘三郎襲名は、
相当に重たいものと思われましたが、伝統に負けず果敢な挑戦をして、今風の歌舞
伎というのを確立するところでありました。
 まだまだこれからというところでの勘三郎の死は、大きな痛手でありますが、
是非とも勘三郎の遺志を継ぐ役者があらわれて、新しい歌舞伎を見せてもらいたい
ものです。
 功なり遂げた方の死とことなり、これからへの期待が大きかっただけに、本人に
とっても無念なことでありますでしょう。