文芸ブルータス 2

 「文芸ブルータス」とか「en-taxi」を購入するのは、新しい書き手と出会いたいから
でありますね。とはいうものの、どちらも中堅からベテランどころの書き手が中心であり
まして、そうした作家になじんでいないのは当方ばかりであるようです。
 両方に作品を発表しているのは西村賢太さんでありまして、どうやら西村さんが現在
一番の売れっ子のようであります。そう思って「文芸ブルータス」の目次を見てみました
ら、これは「en-taxi」37号に掲載作品の転載でありました。なーんだでありますが、昨
日に引用したなかに「文芸8誌とともに」とあったのは、そういうことでありますか。
人気のある作家の新作をもらえるほど、この世界は甘くはないですね。
 今回の「文芸ブルータス」は、各文芸誌とのコラボになっていて、お互いにメリットが
でるということでしょうか。
マガジンハウスの雑誌らしく「文芸ブルータス」は広告もセンスよくはいっていて、その
おかげで値段も安くなっています。西村賢太さんの小説だけがお楽しみであるとすれば、
en-taxi」は860円で、「文芸ブルータス」650円ですから、ぐんとお得であります。