昨日の地元紙の読書欄には、「ほん 今年の三冊 私のお薦め」というのが掲載され
ていました。このなかで目についたものであります。
薦めているのは書評委員さんとなる人たちですが、そのなかに地元の大型書店の文芸
担当の女性がいらして、この方があげている次のものです。
- 作者: 上林曉
- 出版社/メーカー: 幻戯書房
- 発売日: 2012/11/27
- メディア: 単行本
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京都の「善行堂」さんをこっそりと訪ねたときに、店主さんがその本を手にして読んで
いるのを目撃しました。「古本ソムリエの日記」にも、まさかこのような本がでるとはと
取り上げられていました。
幻戯書房の本でありますので、内容、造本ともにしっかりとしたものになっている
とは思うのですが、いかんせん値段がねであります。
当方が購入せずにどうするのかと思いつつ、いまにいたっています。たぶん、この
あたりが新年度購入の一冊目の候補でありましょう。
この地元紙で、気になったもう一冊は、川村湊さんがあげているものです。
これは書影はでてこないでしょうね。
石炭の文学史―「海外進出文学」論〈第2部〉 (海外進出文学論 第 2部)
- 作者: 池田浩士
- 出版社/メーカー: インパクト出版会
- 発売日: 2012/09/01
- メディア: 単行本
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どう考えてもアマゾンと折り合いがつきそうに思いませんが、建前ばかりいっていた
ら、読者に本が届かないということでありましょうか。
新聞掲載の川村さんのコメントから引用。
「『石炭』『炭坑』『炭坑夫』を描いた文学作品を広く渉猟して書き上げた力作評論。
石炭から石油へというエネルギー政策の転換で、かっては華やかだった炭都といわれた
炭坑町は疲弊し、崩壊した。石油から原子力、原子力から自然再生エネルギーへという
政策は、必然的なのか。深い問題提起がなされている。」
池田浩士さんの本は、なかなか目にする機会がないでしょうが、こういうものがでて
いましたか。