文芸ブルータス 3

 なにか新しい発見はないだろうかと思いながら「文芸ブルータス」を手にしています。
すこし高級なパルプマガジンのような雰囲気ですが、三段組みで小説を読むというのは、
けっこうしんどいことでありますね。当方にとって、三段組みというのはかっての筑摩
の文学全集を思いださせて、これはけっこう読めないものという刷り込みがありまして、
なかなかすんなりはいっていけません。
 これのあちこちには、箸休めのようにコラムがありまして、これがけっこう楽しい
ものであるようです。
たとえば、次のようなもの。
アメリカ文芸界の重鎮。ミチコ・カクタニとは何者か?
 アメリカで最も恐れられる文芸批評家が日系人であることを知っているだろうか。
日本人を父に持つミチコ・カクタニ。アメリカに生まれ育った彼女を有名にしたのが、
1980年代から担当する『ニューヨーク・タイムズ』紙文芸欄での批評だ。その筆致の
容赦ないことときたら。
 作家のそれまでの名声などおかまいなしに、断定的かつ徹底的な裁定を下す。
・・批評に対する抗議の声がああっても一切受け付けぬ、鉄壁のごとき彼女。
確かにコワイが、読者にとっては何より頼りになる批評家である。」
 ミチコ・カクタニとは何者かということを、拙ブログでも話題にしたことがありまし
た。( http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20100510 )
このときに、ミチコ・カクタニを検索してみたことがありました。たしかウィキペディア
にはすでにプロフィールがあったように思います。
この批評家の著作が日本語で読むことが出来るのですが、いまだ手にすることができて
おりません。批評を読むためには、取り上げている作品を読んでいたほうがいいので
ありますが、当方はそれができていませんのでね。