きびしい現実 3

 きびしい現実というのは、近々に高齢者の仲間入りする当方をとりまく環境でありま
しょうか。すこし煮詰まっている当方は、そのように感じるのでありますが、今の若い
人たちからすれば、とりあえず年金を受給できるだけでもいいではないかといわれそう
であります。
 年金だけの生活になったら、新刊の本なども買えなくなるのかな、買うとしたら今の
内だなということで、本日の仕事帰りに本屋に寄ってきました。先日に空振りが続いた
全国チェーンの店ではなく、生協の店舗にはいっている地元の小さな本屋さんでありま
す。この小さな本屋さんは、ほっとぱっとしないのですが、ちくま文庫講談社文芸
文庫の新刊が入るというのがありがたしです。この街の本屋で、このふたつがそろって
いるところはほかにあっただろうか。(しかし、それにしても文芸文庫は値段が高い
ことでありますね。)
 文庫でも買うことができればいいやと思って立ち寄ったのでありますが、予想外に
先日、全国チェーンの店で入荷していませんといわれたものが見つかって、やったと
思いました。ところが、先日にみつからなかった時点で、この本の確保を知人に依頼
しておりました。この店に入っているとは思わずで、これは早まりました。

お勝手太平記

お勝手太平記

 本日は手にしたものの、すでに確保済みであるはずですので、そっと書棚に戻しま
した。「お勝手太平記」という書名からは、谷崎潤一郎作品へのオマージュが感じら
れますが、どのような小説であるのでしょう。
本日は金井美恵子さんの文芸文庫新刊も手にしましたが、こちらは自選集で、ここに
収録の作品は、読んではいないけども、家のあちこちの本に収録されているはずと
いうのが、本日見送ったもう一つの理由であります。