仕事帰りに本屋へ 2

 昨日の続きであります。
 文庫の新刊も購入しました。まず一冊は次のものです。

文士の時代 (中公文庫)

文士の時代 (中公文庫)

「伝説の写真文集、待望の復刊」とあります。かって朝日文庫ででていたものを増補し
中央公論社からでたものです。たぶん、朝日文庫のものも買っているはずですが、
最近は手にしたことがありません。林忠彦さんが撮影した文学者のポートレート
有名でありまして、太宰治といえば、この一枚といわれるものは林さんのものです。
 これに収録されている作品は、昭和21年から46年にかけて撮影されたものだそう
です。被写体となった昭和の文士たちのほとんどは亡くなっているようです。
いまも健在はと思って数えてみましたら六人でしょうか。
 この写真文集を見て、あれっと思ったのは煙草を手にして写っている人が多いこと
でありました。こんなに喫煙者が多かったのかと思っていましたら、「紫煙と文士
たち 林忠彦写真展」ブックレット( たばこと塩の博物館刊 )に掲載のものを
増補したとありました。「たばこと塩の博物館」というのは、かって専売公社で
やっていたところですね。どうりで煙草に目がいく写真となっていることです。