先日に購入した田中克彦さんの「従軍慰安婦と靖国神社」の版元は角川でありました。
角川と田中克彦さんという組み合わせは予想外でしたが、この本をみましたら、その前に
角川SSC新書からだしたものがあるとわかりました。これはまったく知りませんでした。
そんなわけであわてて、この新書の確保に動きました。
- 作者: 田中 克彦
- 出版社/メーカー: 角川マーケティング(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/05/10
- メディア: 新書
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「安本美典さんという人の予測によれば、次の世紀、すなわち二二世紀中には、日本語の
中から漢字がなくなるだろうという。この予測はかなり確信に満ちたもので、二一九一年
という、はっきりした数字すらあげられている。その根拠は一九〇〇年から一九五五年ま
での、一〇〇人の代表的作家の小説における漢字の減少傾向から、推計学的に未来を予測
した結果にもとづいているという。」
そんなことを考えたこともありませんでしたが、その昔の人たちが文章を記したのと
くらべると、最近の人たちは漢字の使用が減っている結果として、あと百八十年ほどで、
漢字は使われなくなるということだそうです。日本語から漢字が姿を消すという時を
生きることはできそうもありませんが、ある日突然ではなく、徐々にということになる
のでしょうか。
漢字というのが生まれたとうの国は、すでに漢字を捨ててしまっているわけですから、
合理主義が徹底されれば漢字をおぼえるのに多くの時間を費やすのは無駄となりかねま
せん。列強につらなるためにはできるだけ文字数を少なくしようとするのか、それとも
尊敬できぬ隣国が捨ててしまった漢字を守っていこうとするのか、隣国との関係も考えれ
ばなかなか皮肉な状況であるようです。