がんばれ町の本屋

 昨日に引き続き、二日連続仕事帰りに町の本屋に立ち寄りました。
生協のなかにある本屋ですが、昨日みつけた金井美恵子さんの新作小説を購入するため
でした。知人に確保を依頼してあったのですが、本日になって、いまだ購入していない
と連絡がありましたので、それじゃこちらで確保するわとなったのです。昨日に書店で
見つけたときに、連絡をいれました時、すぐに返事をもらったら、その場で購入できた
ものをです。まあ足繁く町の本屋へ通うようにということでしょう。

お勝手太平記

お勝手太平記

 谷崎の「台所太平記」とは、なんの関係もないもののようです。この小説は「別冊
文藝春秋」に連載されたものとのことで、帯にはこのようにあります。
「優雅な脱線、冴えわたる悪口」、これぞ金井さんの魅力でありますね。金井さんには、
実験的な小説もありまして、むしろこちらのほうがメインのお仕事であるのかもしれま
せんが、当方は息継ぎのむずかしい、こうした作品よりも、いけずな主人公が登場する
作品のほうが好きであります。書簡体小説というのもよろしでありまして、これは読む
のが楽しみです。
 ちなみに金井美恵子さんの講談社文芸文庫新刊の「自選短編集」の広告が、本日に
朝刊一面のさんやつにでていました。新刊の広告よりも先に店頭で本を手にすることは、
この町ではめったにないことで、単に取り次ぎより送られてきた本をならべているだけ
なのでしょうが、たいへん好ましく思いました。 がんばれ、町の本屋であります。