年頭所感 3

 お正月の三が日は、このところ手にしている「阪田寛夫全詩集」(理論社刊)から
お正月にちなんだ詩を引用させてもらいます。(タイトルが「年頭所感」とあります
ので、仕事始めのあいさつにつかえる材料はないだろうかと思って、こちらのページを
のぞきにきた方がいらっしゃれば、おあいにくさまでした。)
 これも未発表詩であるようです。索引には、掲載誌とか制作年が不明とあります。
 題は「一月ある朝」とあります。
 正月は「おめでとう」と言い
 年賀状は「新春」などと書いてきた
 けれども春はずっとさき
 ほんとうは
 しんしん寒くなり
 枯れて冷えてゆくばかりの月だ
 (一日でいえば「午前二時」あたりだな)
 正月のおかげで気をゆるし
 こんなに寒いと腹がたつ
 一年で一番寒いのは、いつころでありましょう。暦の上では大寒というのが寒そうで
ありますが、今年にあっては1月20日とあります。当方の住む地方は寒冷地であります
ので、夜遅くになるとTVには、「今晩は冷え込みが厳しくなりますので水道管の凍結
にご注意ください」とテロップがはいります。たぶん、最低気温がマイナス10度くらい
になることが予想される夜のことです。お天気が良くて、星が美しく見える時ほど、
気温は下がり、むしろ雪が降ったほうが気温は下がらないのでした。
 明日の朝は、どのくらい冷えるでしょうか。明日からは普通通りに仕事になります。