1月の購入本 8

 本日の仕事帰りにブックオフに立ち寄りましたが、ずいぶんとすいていました。
以前は、車を止める場所を確保するのに大変なこともあったのですが、このところ
昔ほどでないように思います。市内にもう一店舗ふえたからかもしれません。
 本日の百五円棚をチェックしていましたら、若いカップルが手にiPhoneを
持って、文庫本のチェックをしていました。これが噂のハイテクせどりであるかな
で、どのような本を抜いているのかとちらっと本のタイトルを見てみましたが、
こちらの趣味ではありませんでした。そんなものよりも、本日の棚にあったものでは
レアものの旺文社文庫高橋和巳とか、同じく木下順二のもののほうがいいのでは
ないかとおせっかいをいいそうになりました。
 こうしたハイテクせどりを見ますと、こちらも負けてられないと集中して棚を
見たのですが、本日はめぼしいものはなしでありまして、かろうじて次の二冊を購入
したのであります。ともに、百五円です。
 悪夢の骨牌 中井英夫 講談社文庫 ( これは3部作の二集目で、だぶり)
 味覚三昧  辻嘉一  中公文庫  
 これは、京都懐石料理の「辻留」主人によるものですが、80年2月の再版です。
 表紙には、茄子の絵が描かれていて、これには「土牛」の署名があります。
 このあとがきには、「ご贔屓にあまえて、石川淳先生に序文をお願いして、過分
のお言葉を戴き、奥村土牛先生より挿画を拝受いたしました。有難いことでござい
ます。謹んで厚くお礼申し上げます。」とあります。
 ああ、それなのにです。表紙カバーの折り返しには、「カバー画 前田青邨」と
あるのですよ。この文庫がでてから、担当者はきっとしかられたことでありましょう。