鉄道が走る

 当方がすこし煮詰まっていると見てとった知人が、すこし気分転換にといって本を
貸してくれました。ブログねたも満載でありますよとコメントがついていたのは、
川本三郎さんの「小説を、映画を、鉄道が走る」でありました。これはありがたい、
さっそく手にしてなかをのぞいています。

小説を、映画を、鉄道が走る

小説を、映画を、鉄道が走る

 鉄道好きの人の話を聞いたり、書いた物を読んだりするのは、好きでありますが、
これは熱心な人がたいへん多いので、そこそこにしておかなくてはいけません。
ブックオフの105円棚に、鉄道の本があったりしますとついつい購入してしまいます。
 一昨年の9月にトワイライトエクスプレスを利用してほぼ22時間ほどの旅をしたの
ですが、あれはぜいたくで楽しいものでした。機会があれば、また利用したいと思う
のですが、なかなか実現しません。
 職場のすぐ近くを鉄道が走っていまして、仕事場の窓から列車が通過するのを見る
ことができます。朝の打ち合わせの時には長距離を走ってきたトワイライトが終着駅
にむかうのが眼に入り、気が散ってしまいます。けっこうひんぱんに列車が通ります
ので、列車好きの人には、けっこうおすすめの職場であるのかもしれません。
( 残念なこと職場には、当方以外に列車に関心を寄せる人間はいないのでした。)
 「小説を、鉄道が走る」ということからは、わがほうの町が登場する作品もたくさん
あったように思います。当方のなじんでいるジャンルではないのですが、白川道さん
が新潮社のPR誌「波」に連載していたものを単行本とした「終着駅」という作品に
は、当方の住む町の駅が登場します。(というか、「終着駅」というのが当方の町の
駅のことでありました。)
 どうして白川道さんが、当方の町のことを取り上げたのかわかりませんが、わけあ
りの人が流れて住み着くというような雰囲気が、当方の町にはあるのでありましょう。
終着駅

終着駅

 そういえば、この単行本の表紙カバーのイラストは、当方の町の駅のホームに似て
いなくもないことです。(もの淋しい駅のホームは、どこも似たようなものかな。)