百歳までの読書術 4

 「百歳までの読書術」としていましたが、話題が続かないので、ちがったタイトルに
しましょうかと思っておりました。そうしますと、よくしたものでTVをみたり、本を
あさっていたりしたら、材料になりそうなものがありました。
 まあ「百歳までの読書」といったほうがよろしいのでありましょう。読書術というと
なにかうまい術でもありそうな気がしますが、結局のところ、好きなものを好きなよう
に読むしかないのでありましょう。
 本日は仕事が休みのせいもありまして、午前中にTVをみることができたのですが、
NHKBSで山田風太郎のことをとりあげた番組のアーカイブスをやっていました。
新聞にあったタイトルは「未公開日記が語る戦後60年」というものでした。
日記は大好きでありますので、さてどなたのものでありましょうかとチャンネルをあわ
せてみましたら、山田風太郎さんの日記をとりあげた番組にあたったわけです。
 自慢じゃありませんが、当方は山田風太郎さんの小説はまったく読んだことがないの
でありました。( これは山田風太郎さんのものにはまったら大変ということから、
遠ざけているのかもしれません。)
これまでに山田風太郎さんのもので購入したのは、講談社文庫の一冊のみです。
「戦中派不戦日記」がそれですが、これをどうして読んだのか、まったくわかりません。
たぶん、鶴見俊輔さんあたりが取り上げていたのでしょう。(たぶん、講談社文庫に
「語りつぐ戦後史」がはいった頃のことではないか。)
当時は、山田風太郎さんが、このような日記を綴っていたとはと、すこし話題になった
ように思います。
 この本は、そのうちに入手困難となったらしく、ある古本屋さんにいってご主人と
お話をしていたときに(まだネットの「日本の古本屋」などなかった時代)、「戦中派
不戦日記」買い取りますよといわれました。その時点(今から20年近くもまえかな)に
おいてどこにあるかはっきりとせずで、店主のリクエストにこたえることができなかっ
たのを思い出します。
 それにしても、山田風太郎さんの日記の凄いことと、それを番組のなかで風太郎に
扮して日記を読んだ三國連太郎のうまいこと、広瀬修子さんのナレーションの素晴ら
しさよ、いい番組であったよな。
 本日に仕事が休みであったことの幸福さであります。

戦中派不戦日記 (講談社文庫)

戦中派不戦日記 (講談社文庫)