「百歳までの読書術」としていましたが、話題が続かないので、ちがったタイトルに
しましょうかと思っておりました。そうしますと、よくしたものでTVをみたり、本を
あさっていたりしたら、材料になりそうなものがありました。
まあ「百歳までの読書」といったほうがよろしいのでありましょう。読書術というと
なにかうまい術でもありそうな気がしますが、結局のところ、好きなものを好きなよう
に読むしかないのでありましょう。
本日は仕事が休みのせいもありまして、午前中にTVをみることができたのですが、
NHKBSで山田風太郎のことをとりあげた番組のアーカイブスをやっていました。
新聞にあったタイトルは「未公開日記が語る戦後60年」というものでした。
日記は大好きでありますので、さてどなたのものでありましょうかとチャンネルをあわ
せてみましたら、山田風太郎さんの日記をとりあげた番組にあたったわけです。
自慢じゃありませんが、当方は山田風太郎さんの小説はまったく読んだことがないの
でありました。( これは山田風太郎さんのものにはまったら大変ということから、
遠ざけているのかもしれません。)
これまでに山田風太郎さんのもので購入したのは、講談社文庫の一冊のみです。
「戦中派不戦日記」がそれですが、これをどうして読んだのか、まったくわかりません。
たぶん、鶴見俊輔さんあたりが取り上げていたのでしょう。(たぶん、講談社文庫に
「語りつぐ戦後史」がはいった頃のことではないか。)
当時は、山田風太郎さんが、このような日記を綴っていたとはと、すこし話題になった
ように思います。
この本は、そのうちに入手困難となったらしく、ある古本屋さんにいってご主人と
お話をしていたときに(まだネットの「日本の古本屋」などなかった時代)、「戦中派
不戦日記」買い取りますよといわれました。その時点(今から20年近くもまえかな)に
おいてどこにあるかはっきりとせずで、店主のリクエストにこたえることができなかっ
たのを思い出します。
それにしても、山田風太郎さんの日記の凄いことと、それを番組のなかで風太郎に
扮して日記を読んだ三國連太郎のうまいこと、広瀬修子さんのナレーションの素晴ら
しさよ、いい番組であったよな。
本日に仕事が休みであったことの幸福さであります。
- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1985/08
- メディア: 文庫
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