いざ古本まつりへ

 ピーチな旅も終盤にはいり、今回の目的であった野暮用を終え、古本まつりの
会場へと足を運ぶことができました。当方の大阪での定宿は、四天王寺から徒歩
10分弱というロケーションでありまして、すでに時間は16時をまわっていたので
ありますが、いけるときにいっておかなくては悔いを残すです。
 会場に着いたのは16時半で会場をひとまわりするためには、決定的に時間が
足りないのでありますが、とにかくいけるところまで、いってやりましょう
です。

 時間を気にしながら、古本がならんでいるテントめぐりを行うですが、当方
がなじんでいる本が、ほとんど捨値で売られているのを見るのは、すこしさび
しさを感じることです。ある棚には小生所有のものが、そっくりならんでいる
のではないかと勘違いするものもありまして、当方が亡くなったあとの光景を
見る思いでした。
 あるテントでは、店番をしていた年配の女性が本にはたきをかけながら、
いらっしゃいませと声をかけてくださり、この店からはなにか買わなくてはと
思いました。
 とはいうものの、最近は本の購入には極めて慎重になっていまして、よほど
のものでなくては、購入を控えることになっています。
 本日は全体の三分の一ほどしか足を運ぶことができませんでしたので、なん
とか明日ものぞいてみたいと思って、店じまいが始まったのを機に会場をあと
にしました。
 本日の収穫は、次の一冊。

往復書簡 (1983年)

往復書簡 (1983年)

 先日、古田晁記念館資料集を読んでいて、一番面白かったのは深瀬基寛さん
から古田さんにあてられた書簡でありました。記念館資料集の解説には、深瀬
さんと唐木順三さんの往復書簡集も、これにあわせて読まれるべきとありまし
たので、これを入手しましょうと思って検索をかけたりもしたのですが、こう
して実際に手にして購入することができるとはラッキーなことであります。
 どういう由来で、ここに並ぶことになったのかわかりませんが、きわめて
美本でありまして、値段は良心的、これが入手できただけでも、今回の古本
まつりは記憶に残ります。