月夜の除雪

 夜になってウトウトとしていましたら、雪が降っておりました。

野暮用から帰ってきたときには、路面は乾いていたのですが、それから数時間

で道路は真っ白になっていました。せっかく数日前にどろんこになった車を洗っ

たのに、これでまたどろどろになるのか。

 積雪は少ないのでありますが、夜のうちに除雪してしまわなくてはと、身支度

をして外にでることにです。積もったのは2センチくらいとのことで、30分ほど作

業をしましたら、終えることができました。

 その時間には雪はやんでいて、空には月が見えました。月夜の散歩ならぬ、

月夜の除雪であることで。

これで明日は、早朝に除雪はしなくてもよろしでしょう。

夜のうちに除雪せり。

 「ちくま」1月号が届いて、1月の文庫新刊リストを見ていましたら、高峰秀子

松山善三の隣に、団鬼六の「大穴」という小説が並んでいました。この振れ幅

の大きさがちくま文庫の魅力でしょうか。

 そう思っていましたら、新潮文庫の広告には宇能鴻一郎の作品がありました。

前回の「姫君を喰う話」が大変好評であったので、これにつながったのでありま

しょう。

 それにしても、遅れてきた宇能鴻一郎ファンにはありがたいことです。