限度いっぱい借りる

 限度いっぱいまで借りるといえば、その昔でありましたら借金でありますね。

あなたの収入でありましたら、上限はこのくらいですがといわれて、じゃその金額

でということで借りて、その足で別な会社に借りにいくという話であります。

当方が経験した話ではなくて、多重債務に陥った人の体験談を読んだのであり

ますが。

 当方なども限度いっぱいで、もう貸すことはできませんと言われましたら、他の

ところに足を運ぶところですが、別の町の図書館へは、車で小一時間もかかるの

ですから、それをすることはないですね。

 ということで、限度いっぱいというのは図書館から借りられる本の限度10冊に

達したという話であります。

 年末年始には少しは本を読むことができるのではないかと、欲張ってしまうの

であります。結局のところ、遊び呆けていて、いつもより読むことができずに終わっ

てしまいます。

 過去にそうならなかったのは、12月29日くらいからインフルエンザに罹患して

しまって、ずっと横になって静養していた時であります。あの時は、これは読むこと

はできないだろうと思った本が読めてびっくりしたのですが、あれからもう5年が

経過しています。

 10冊目で借り出したのは、ずいぶんと前から借りようと思っていて、いつもど

なたかが借り出していて、借りることができなかったものです。当方は図書館利

用の場合、基本予約をいれることをせずに、じっと待つことにしておりますので、

いつまでたっても読むことができないということもありです。そんなに焦らなくて

もいいのでして、古典といわれる本などは、読まずに何年もほっておいているの

ですから、本との出会いは縁でありますね。

 当方が借りようと思う本は、不人気のものが多いのですが、最近に借りてみ

ようと思った本は、めったないこと予約が多く入っていて、それでいくと早くても

借り出しが可能になるのは半年くらいあとのことで、そうであれば、あの小説が

一挙掲載となった初出の「文學界」はどうなっているのかと、このところ図書館

ネットで検索をかけておりました。

 そうしましたら、めでたいことに「文學界」2023年6月号が借り出し可能と

なっていましたので、図書館へと行って確保した次第です。めでたしめでたし。

 豊崎由美さん激推しの乗代雄介さんの「それは誠」ですが、これを単行本で

はなく、初出「文學界」で読むことができることになりました。よしよしあとは読む

だけだ。